【初秋の贈りものに】「少し冷やすとおいしいんです」。とらや パリ店45周年を記念したフランスの果実“ミラベル"の羊羹(ようかん)を

初秋に似合う美しい色合いのお菓子。

 まだまだ暑いけれど、暦の上では秋。和菓子の世界では、秋を表現するお菓子が登場しています。手みやげを買えるだけでなく、喫茶でお菓子を味わえるTORAYA GINZAも然り。

 「とらや パリ店」の45周年を祝うアイテムも登場し、誰かにストーリーを添えてお渡ししたくなります。

フランスの果実の魅力を閉じ込めた羊羹

「ミラベルのめぐみ」飲み物付き1,870円。紅茶に合わせるのがおすすめ。持ち帰りは1本2,376円。9月中旬まで販売予定。

 金色のグラデーションが美しい羊羹が登場しています。ミラベルとはフランス原産のプラムの一種。皮も果肉も黄色が美しく、やさしい甘酸っぱさで心待ちにしている人が多い果物です。フランスでは夏の終わりに一斉に店頭に並び、旬は長くないからこそ、愛されています。

「ミラベルのめぐみ」は、今年10月の「とらや パリ店」45周年を記念した羊羹。ミラベルを使った琥珀羹は透明感があり、羊羹のイメージを覆すようなフルーティな味わい。ほのかな酸味が広がります。下の部分は白煉羊羹で、酸味をやわらかく受け止め、心地いい味わい。

 少し冷蔵庫で冷やすとおいしく、冷やして食べることが少ない羊羹では珍しいこと。贈るお相手にもひと言添えると、よろこんでもらえそうです。

紅茶に合わせられるのはTORAYA GINZAならでは。

 秋らしい色合いで贈りものにもぴったりですが、せっかくですからテラスや店内で一服。ていねいに淹れた紅茶に合わせると、ミラベルのすももらしい香りがますます華やかになるようです。

晩夏のプチギフトには季節の「ちぐさかん」を

「ちぐさかん」2,484円。TORAYA GINZA限定。左から、バナナ、ライム、生姜。

 TORAYA GINZAだけで手に入るのが「ちぐさかん」。羊羹に慣れていない海外のゲストなどにも親しんでもらえるひと口サイズの和菓子として好評です。

 また、季節ごとに味が変わるのも楽しみ! 晩夏~初秋は、バナナ、ライム、生姜が3つずつ箱に入っています。

持ち歩きやすいのも贈りもの向き。

 バナナはどこかトロピカルでまろやかな甘さが味わい深い羊羹。ライムは、酸味が強すぎず、ライムの果皮独特のほろ苦さも魅力です。生姜は、ぴりりとした生姜の香りが豊かで、あとをひくおいしさ。

季節の生菓子には秋が到来

葛製「水仙紅葉重(すいせんもみじがさね)」540円。

 和菓子の世界で雅やかに少しずつ近づく秋の気配を表現しています。こちらの「紅葉重」とは、平安貴族の衣装などに使われていたという雅びな色づかいにちなんだもの。黄と紅に染め分けた白餡を、葛の生地で包んでいます。

 やわらかな色の移ろいが、季節の微妙な変化を表し、心が落ち着いていくようです。

「水仙」は、葛製を表す言葉。つるりとした葛を使ったお菓子の名前に使われているので、意識してみると面白いのです。

琥珀製「下染」。540円。

 「下染」とは、染色の世界の言葉で、本染の前にほかの色で染めること。本格的に紅葉する前の葉の色を、そんな言葉に例えています。色合いもふんわりとぼかし、季節の移ろいを感じます。

 琥珀羹の中に白餡がうっすらと。そんな様子もどこか風流なお菓子です。

テラス席。

 涼しくなってくると槇の木がシンボルのテラスも居心地が抜群。中央通りを見下ろす立地とは思えない風情が漂います。贈りものを探しに出かけたら、ぜひ一服を。

TORAYA GINZA

ビルの入り口は中央通りから1本入った「すずらん通り」に面している。

所在地 東京都中央区銀座7-8-17 虎屋銀座ビル4F

電話番号 03-6264-5200

営業時間 11:00~19:00(L.O.18:30)

定休日 元日、第2月曜(祝日の場合は第3月曜)