NVIDIA新ドライバでGeForce RTX 40がフレーム補間のSmooth Motion対応。AIアシスタント改善も
Gamesconで発表されたGeForceドライバ周りのアップデート
米NVIDIAは8月18日(現地時間)、世界最大級のゲームイベントGamesconの開催に合わせて、ドライバの機能強化、および現在試験中のAIアシスタント「Project G-Assist」のメジャーアップデートを発表した。
新しい機能を搭載したドライバは8月19日にベータ版、正式版は翌週(8月25日週)に配信予定。このドライバでは、DLSSフレーム補間の非対応タイトルにおいても、ドライバ側がフレーム補間を行なうことで滑らかな表示にする「Smooth Motion」がGeForce RTX 40シリーズでもサポートされる。
また、数百の「DLSS Override」対応タイトルに対して、一括で有効にする機能を実装。「DLSS Multi-Frame Generation」、および「DLSS Super Resolution」が適用可能になる。なお、Gamesconで発表されるゲームタイトルの多くもDLSS 4に対応するとしており、合計175本以上のゲームタイトルで利用可能になった。
Gamesconで発表されたDLSS対応タイトルゲームタイトル
DLSS 4対応タイトルが175本以上に
「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」ではリアルタイムパストレーシングを使ったRTX Hairが9月に実装される予定
ビデオカード設定ユーティリティ「NVIDIAアプリ」のアップデートも行ない、異方性フィルタリングやアンチエイリアス、アンビエントオクルージョンといった古い3Dゲーム向けの設定するコントロールパネルを追加した。
3月より試験的に提供している、ゲームやシステムの最適化、フレームレートの測定、ファン速度/ライティング制御などを音声またはテキストチャットを介して行なえるAIアシスタント「Project G-Assist」も初めてメジャーアップデートを実施。
Project G-Assistが軽量化し、6GBのVRAMで動作可能に
これまで、12GB以上のVRAMを搭載したGeForce RTX 30/40/50シリーズでのみ利用可能だったが、新しいAIモデルの導入によりVRAMが40%削減され、6GB以上のVRAMを搭載したすべてのGeForce RTX GPUで利用可能になった。
mod.ioと協力し、「G-Assist Plug-In Hub」を新たに提供開始する。これにより、新しいプラグインのインストールや探索がProject G-Assist上から行なえるようになる。
直近で行なわれたProject G-Assist Plug-Inハッカソンでは、ゲーム中に設定情報の検索やリアルタイムにメモが取れる「Omniplay」、設定したアプリを瞬時に起動したり切り替えたりできる「Launchpad」、オンデバイスのNVIDIA NIMマイクロサービスを利用し、G-Assist内でAI画像生成が行なえる「Flux NIM Microservice for G-Assist」などが登場した。ハッカソンの受賞者は8月20日に発表予定。
G-Assist Plug-In Hubにより、プラグインがインストール可能に
Project G-Assist Plug-Inハッカソンのファイナリスト発表
そのほか、古いPCゲームのグラフィックスを容易にリマスターできる「RTX Remix」では、9月中に新しいパーティクル作成機能を追加するとした。また、RTX Remixコンテストの受賞者もGamesconで発表される。
古いゲームのグラフィックスを刷新するRTX Remix
9月にパーティクル作成機能が実装される