スーパーの半額お肉とケーキで、オタクの誕生日を全力で祝おうとするギャルが「ほのぼのする」【漫画】

『押しかけギャルの中村さん』より

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「Webアクション」にて連載中の『押しかけギャルの中村さん』(双葉社刊)より第38話を紹介する。作者のおりはらさちこさんが、7月30日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、おりはらさちこさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

秋山の誕生日をスーパーで知る中村さん

『押しかけギャルの中村さん』より

遅めの時間にスーパーで買い物をする秋山と中村さん。半額のステーキ肉を発見したギャル・中村さんは、秋山に「買っていいでしょ?」と確認を取る。「今日は俺の誕生日だし特別ってことで」と許可した秋山。

中村さんは今日が秋山の誕生日だと知って、全力でお祝いすることを決意した。ケーキを探し、秋山が食べたいものを作る中村さん。一緒に食事をしてケーキを食べながら、秋山から誕生日の思い出を聞いた中村さんは…。

『押しかけギャルの中村さん』を読んだ人たちからは、「2人とも尊い」「展開がいつも楽しみ」「ほのぼのする」「ウブなギャルはレアすぎる」など、多くのコメントが寄せられている。

作者・おりはらさちこさん「最高にハッピーなオチまで描き切る」

『押しかけギャルの中村さん』より

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?。

前作品が終了して、次回作を用意するスケジュールギリギリの中「ギャルとオタクの二人暮らし」というワンアイデアだけでスタートしました。これまで様々なヒロインを描いてきた中で、「ギャル」は未体験だったので楽しいチャレンジでもありました。

――本作では、誕生日らしくするために、クマのケーキに乗せたプレートが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

「オタクの世界」「ギャルの世界」が交わって互いに世界をどんどん広げていく様子を楽しんで欲しいです。例えばオカルトサークルに2人で入部して積極的に活動してる件などは、どちらか1人だけでは成しえなかった展開だと思います。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

作中作の「魔法少女りるるる」のキメ台詞でもある「女の子は最高で最強」はギャルマインドにも通じていると思ってます。あと6巻の夜散歩のシーンでの「私と秋山が補い合うことで初めて見える景色が もっといっぱいあるってことじゃんね」というセリフも、前述したような作品のテーマを表していると思います。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

楽しい気持ちで読み始め、読み終えて欲しいです。6巻で秋山に彼女が出来たかも!?と中村さんが涙する展開があるのですが、不安な気持ちのまま「次回へつづく」としたくなくて、ページを増やして最高にハッピーなオチまで描き切りました!

――おりはらさちこさんの作品は、お店の陳列や食事の具材など細部まで丁寧に描かれているように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

ありがとうございます。でもデジタル素材を全然使えないので、小物や背景については まだまだ勉強途中です。食べ物描写に関しては「実写のように描く」ことよりも「漫画的に美味しく魅せる」を意識して描いてます。

――今後の展望や目標をお教えください。

読者をもっと増やしたいです。「面白かった」と言ってもらえると、励みになって より楽しく制作できます。なので広報活動にも力を入れてます。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつもありがとうございます!おりはらの過去作まで追って下さる方もいらして、嬉しい限りです。おりはら作品では揃える程にクロスオーバーを楽しめる仕掛けがあるので、まだの方もぜひ読んで下さい!