清水尋也容疑者逮捕でテレビ局は“身体検査”強化 警視庁薬物銃器対策課が動いて芸能界“芋づる”式も

9月3日に麻薬取締法違反の容疑で逮捕された清水尋也容疑者。現在は日曜劇場『19番目のカルテ』に出演するなど、若手俳優のホープだったが……

’19年9月から12月まで米国に語学留学

将来を嘱望されていたハズが……。

俳優の清水尋也(26)が同居していた職業不詳の20代女性とともに9月3日、麻薬取締法違反(共同所持)容疑で逮捕された。3日早朝、東京・杉並区の清水容疑者宅を警視庁が家宅捜索し、植物片や吸引器具などが押収された。

清水容疑者は、

「大麻を持っていたことは間違いない」

とし、女も「全て事実」と容疑を認めた。警察は「常習的に使用していた」と見て、捜査を進めている。

清水容疑者は’12年に俳優デビューし、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(’15年)や映画『ちはやふる』シリーズ(’16年、’18年)、『東京リベンジャーズ』シリーズ(’21年~’23年)などの話題作に出演。186㎝の長身を活かしモデルとしても活躍していた。清水容疑者を知る映画関係者の話。

「現場では口数少なく、つかみどころのないタイプですが、仕事ぶりは真面目。振り幅の大きい役柄を演じることができ、次から次へとオファーが舞い込んでいた。本人はハリウッドを意識しており、‛19年9月から12月まで米国に語学留学に行っていました」

清水容疑者は警察の調べに対し、この語学留学の際に「初めて大麻を使用した」という主旨の供述をしている。そこから常習的に使用していたとなれば、“キャリア”はおよそ6年に及ぶ。

清水容疑者と面識のある芸能プロ関係者によると、

「撮影現場ではおかしな様子はなかった。もともと口数の多い方ではないし、人とワイワイやるタイプではない。休憩中はスマホをいじったり、台本を読んだり、終始“自分の世界”に没入していた」

という。

映画『リボルバー・リリー』の舞台挨拶(’23年)で主演クラスと並んで登壇する清水容疑者(左端)

捜査線上に清水容疑者が浮上したのは今年1月、警察に情報提供が寄せられたことがきっかけだった。そこから内偵を始め、交友関係などを調査。逮捕当日は複数のテレビ局が事前に情報を入手し、容疑者の自宅周辺で待機。署に連行される清水容疑者の姿をキャッチした。

「自宅に踏み込んだのは、マトリ(厚生労働省麻薬取締部)ではなく警視庁薬物銃器対策課。組織犯罪対策5課から改称された組織で、背後の密売ルートまできっちり調べ上げることで知られています。

3日早朝に動いたのは、同居女性も一緒に共同所持で逮捕するタイミングを狙っていたのでしょう。事件の全容解明を進めるうえで、清水容疑者より同居女性のガラを押さえたかった、という情報もあります」(全国紙社会部記者)

電撃逮捕で対応に追われるのがTBSだ。

再編集費用など数千万円の損害が

清水容疑者は9月7日に最終回を迎える日曜劇場『19番目のカルテ』に出演中。前日6日にも同局『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』にゲスト出演予定だった。両番組とも出演シーンは編集で削られる見込み。NHKの次期朝ドラ『ばけばけ』(9月29日スタート)への出演も取りやめとなった。

日曜劇場では前クールの『キャスター』でも、放送中にヒロイン永野芽郁(25)と俳優・田中圭(41)の不倫疑惑が発覚。同時に永野と韓国俳優キム・ムジュン(27)の“二股密会”も報じられ、報道後から不自然なほどキムの出演シーンが激減した。テレビ関係者の話。

「日曜劇場はTBSの看板枠。不可抗力とはいえ、2作続けてトラブルに見舞われた事実は大きい。今後、出演俳優の“身体検査”が一層厳しくなるでしょう。マネジャーに問い合わせするだけでなく、マスコミの情報網などを駆使して調べ上げることになる」

出演俳優が刑事事件を起こせば、ドラマの再放送やDVD化にも影響が出るため、局側の損失は大きい。清水容疑者のケースでも

「再編集費用など数千万円の損害が出る」(同・テレビ局関係者)

という。

「芸能界は今、清水容疑者からの“芋づる逮捕”を警戒する声が上がっています。警視庁薬物銃器対策課は組対5課時代から“芸能界ルート”に非常に高い関心を持っていますからね。テレビ局や映画会社は戦々恐々としていますが、それ以上に謝罪や補償の矢面に立つ我々、芸能事務所が一番、怖いんですけどね……」(芸能プロ関係者)

清水容疑者は入手ルートについて口を閉ざしている。彼に続く逮捕者が、芸能界から出てくるのだろうか……。

撮影現場でも独特の雰囲気を醸し出していたというが……

観客の声援に笑顔で応える清水容疑者