[兵庫県・神戸市御影]栗マロンかぼちゃ専門店が、大人のためのクッキー店に! 併設の喫茶で極上のおやつを「Midnight Cookie Club」

「ミッドナイトクッキークラブ」のメイン商品は、美しい花のボックスに入った7種類のクッキー。

 2019年にこのコラムでご紹介した「zucca FINE VEGETABLE&DELI(ズッカ ファイン ベジタブル&デリ)」が、2025年6月にリスタート。以前は、かぼちゃの品種のひとつ、「栗マロンかぼちゃ」のお惣菜とお菓子の専門店でしたが、「Midnight Cookie Club(ミッドナイトクッキークラブ)/MCC)」という新しい名前のとおり、クッキーをメインとしたお店に変わりました。

 場所は以前のまま。阪急神戸線御影駅から徒歩約3分の山手幹線道路に面した白い建物もそのままで、店名の表記がなければ、変わったことに気づかないかもしれません。

クッキーや焼き菓子が並ぶ店内のコーナー。

 ドアを開けて店内に入ると、タイル張りの平台の上に置かれた、3種類の花柄のボックスに目を引かれます。それぞれ異なるイメージの花柄で、中には自慢の7種類のクッキーが入っています。その隣には、花柄の缶入りクッキー。どちらも手土産やちょっとしたギフトに喜ばれそう。

7種類のクッキーが入った花柄の箱3種類。各1,800円。

 「1日のほっとする時間に、花を見ながらクッキーを味わっていただけるよう、花をデザインしたパッケージにしました」と店主・佐藤一さん。花柄のボックスには、7種類の大きめのクッキー。「忙しい毎日に、花とクッキーでごほうびを。1週間、毎日のお茶のお供に1枚ずつ。そんなルーティーンもいいと思って7枚入りの箱にしました」とにっこり。缶入りは、少しずつ一人で食べるのもよし、大切な人や子ども達とシェアするもよし。

一口サイズのバタークッキー10枚、ココアとメープル各12枚、MCCのシンボル、19世紀の英国人テキスタイルデザイナー、ウイリアム・モリスの代表的なテキスタイルが型押しされたクッキー1枚が入ったクッキー缶は2種類、各3,500円。

 箱入りの7枚は、バター、抹茶、アールグレー、ココア、レモン、メープル、黒糖の7つの味。発酵カルピスバター、北海道十勝産有機小麦粉、徳島県産和三盆糖などを使い、手作りでしっかり焼き込まれたクッキーは、どれもサクサク、しっかりした歯触り。厳選した素材を使ったシンプルでオーソドックスな味わいで、すっきりした後口。食べ飽きません。いろいろ食べてきた大人のためのクッキーといえるかもしれません。もちろん、小さな子供たちにも食べさせたい、安心安全のクッキー。飲み物なしでもおいしく食べられて1枚でも満足できる、絶妙のサイズと味わいです。

クッキー7種類。左からバター(ウイリアム・モリス柄のMCCのシンボルクッキー)、抹茶、アールグレイ、ココア、レモン、メープル、黒糖。それぞれの味が引き立ちます。

クッキー以外の焼き菓子も魅力的

焼き菓子は、パウンドケーキ「ウイークエンドシトロン」「栗マロンかぼちゃ」ホール各2,500円、カット2個各500円。「ズッカパンプキンマフィン」400円、「フィナンシェ」2個500円。

 クッキーの横に置かれた焼き菓子も気になります。

 「パウンドケーキ」は、2種類。レモンの酸味が爽やかな「ウィークエンドシトロン」と、ズッカの時代から自慢の「栗マロンかぼちゃ」。どちらも、しっとり、まろやか。風味豊かで、後を引くおいしさです。

左下より時計回りに、パウンドケーキ「栗マロンかぼちゃ」「ウイークエンドシトロン」。しっとり、溶けるような食感。ボリュームのある「ズッカパンプキンマフィン」。

 同じく栗マロンかぼちゃを使った、ズッカからの人気商品で大きな「パンプキンマフィン」やバターの風味豊かな「フィナンシェ」も。時にはパティシエの「気まぐれクッキー」も登場するそう。

 「2015年にオープンしたズッカ。10年経って、栗マロンかぼちゃをたくさんの方に知っていただくことができました。栗マロンかぼちゃやそれを使ったスイーツ、チーズケーキやスコーン、マフィンの通販は続けています」と佐藤さん。

カフェではなく“喫茶”コーナー

喫茶コーナーの店内。カウンター6席。

 「ミッドナイトクッキークラブ」となったお店の新たな魅力は、販売コーナーの奥の、カウンター6席の喫茶コーナーです。

 喫茶の内容をご紹介しましょう。

 「カフェではなくて喫茶店です」と佐藤さん。

 カウンター席に座って、飲み物をいれてもらいながら、またスイーツを作ってもらいながら、お店の人とおしゃべりして憩うひととき。セルフのカフェやコンビニのイートインがあちこちにできていますが、街の喫茶店はなくなる一方。「僕自身、喫茶店が好きで、喫茶店をやりたかった」と佐藤さんは微笑みます。

カウンターに置かれたヴィンテージのコーヒーカップ。

 コーヒーは、スペシャルティコーヒーを専門に扱う大阪の自家焙煎店「メルコーヒー」のもの。お茶は、兵庫県姫路市にある「井上茶寮」のブレンドティー。

 「コーヒーは、アンティークショップで見つけたヨーロッパの旅客列車のカップでお出しします。スイーツのプレートもヴィンテージ。僕のコレクションです」と佐藤さんはにっこり。

「季節のパフェ」2,000円。クッキーがアクセントに。

 「僕自身がパフェ好きで」という佐藤さんの、喫茶のオススメメニューは、「季節のパフェ」。

 夏は、岡山から直送される桃を使用。カットしたフレッシュな桃と桃のソース、アールグレイのジュレ、ディプロマットクリーム、生クリーム。その間に、クランブルやチュイールを何層にも重ねた、手の込んだ繊細なパフェ。食べ進むごとに、様々な風味や食感が楽しめるリッチな一品。桃の入荷がなくなり次第で終了となるそうです。その後は、シャインマスカットかル・レクチェでしょうか。

目の前でパティシエがパフェを作る様子を見るのも楽しい。

ワッフルなどの喫茶メニューが充実

季節のフルーツと味わう「ワッフル」2,000円。

 季節のフルーツを使った「ワッフル」も自慢です。カリッと焼かれた熱々のワッフルとフレッシュな果物、ミルクアイスクリームと生クリームが一体となって、とびきりのおいしさ。ボリュームもたっぷりです。アメリカンチェリーの後は、何が登場するでしょう? 楽しみです。

 また、かぼちゃを使ったバスクチーズケーキ、かぼちゃマフィン、かぼちゃのソフトクリームとクッキー1枚を1プレートに盛り込んだ「かぼちゃプレート」(1,300円)もあって、かぼちゃ好きにオススメです。

店主・佐藤一さん。「喫茶コーナーでは、9月末まで、かき氷もご用意しています」

 「これぞ、ザ・喫茶店といえるカレーもありますよ。国産黒毛和牛のランプ肉やイチボを使った自慢のカレーです」と佐藤さん。

 自分用や大切な人へのギフトとしてクッキーを買ったら、喫茶コーナーでひと休み。幸せなおやつタイムを過ごせるでしょう。

店の前に置かれた自販機。クッキーだけでなく、栗マロンかぼちゃも買える。

 そうそう、お店の前には自販機が置かれていて、クッキーや栗マロンかぼちゃを24時間買えるそうです。

Midnight Cookie Club(ミッドナイトクッキークラブ)

外観。店の1階奥が喫茶コーナー。

所在地 兵庫県神戸市東灘区御影郡家1-23-13

電話番号 078-821-8831

営業時間 11:00~18:00 喫茶は17:00 L.O.

定休日 水曜

https://mcc.zuccazucca.com/

Instagram @midnight_cookie_club