ジョージ3世とシャーロット王妃の15人の子供達に何が起こったか？

ジョージ3世とシャーロット王妃の15人の子供達に何が起こったのか？

確かに、数世紀前は家族の規模がはるかに大きかったのだが、ジョージ3世とシャーロット王妃はまさにその大家族に飛び込み、15人の子供をもうけた。この男女は後に英国王室の礎を築き、中には英国王室を様々な方向に導こうとした者もいた。中には、自ら国王になった者もいた。

ジョージ3世の最初の子供が生まれた1762年から、最後の子供が亡くなった1857年まで、このギャラリーでは、彼の15人の子供たちがどんな人物だったのか、そして彼らが歴史にどのような貢献をしたのか、すべてを学ぶことができる。クリックして見てみよう。

ジョージ4世

ジョージ3世とシャーロット王妃の最初の子はジョージと洗礼名付けられた、王位継承者は1820年、父の死後、ジョージ4世となった。

ジョージ4世

ジョージ4世の愛称は「プリニー」だった。彼は浪費家で、食べ物、ファッション、酒、そして女性を愛していた。愛妾との間に多くの私生児をもうけ、議会が彼の負債を返済してくれるよう、ブラウンシュヴァイクのカロリーヌ王女と結婚した。

ヨーク・オールバニ公フレデリック王子

英国王室の伝統では、君主の次男がヨーク公爵となる。フレデリックは、兄ジョージ4世の唯一の嫡子であるシャーロット王女が1817年に亡くなった後、ジョージ4世の継承者となった。

ヨーク・オールバニ公フレデリック王子

しかし、フリードリヒ王子は兄より長生きできず、王位に就くことはなかった。フリードリヒ王子と妻のプロイセン王女フリードリカ・シャルロッテの間には、子供は生まれなかった。

ウィリアム4世

王位継承権を持つ2人の兄弟と1人の姪がいたにもかかわらず、クラレンス＝セント・アンドルーズ公爵ウィリアム王子は1830年に国王に即位した。

ウィリアム4世

ウィリアムは引退して国王になる前、13歳で英国海軍に入隊し、世界中を旅した。ウィリアムの嫡子は誰も生き残れなかったため、姪が王位を継承し、後にヴィクトリア女王となった。

ヴュルテンベルク王妃シャーロット

ジョージ3世とシャーロット王妃は1766年に長女を授かった。国王は彼女（そして娘たち全員）を非常に大切に扱った。シャーロットは優れた教育を受け、数か国語を話した。

ヴュルテンベルク王妃シャーロット

国王が娘（と将来の姉妹たち）の結婚を望まなかったことはよく知られていたが、シャーロットは31歳の時に、妻に先立たれたヴュルテンベルク公子フリードリヒと結婚した。継子はいたが、この夫婦の間には子供は生まれなかった。

ケント＝ストラサーン公爵エドワード王子

ジョージ3世は1814年にハノーヴァー国王に即位したが、ドイツに居住することはなかった。一方、息子のエドワード王子は18歳でドイツに移住し、ハノーヴァー近衛歩兵連隊の士官候補生として従軍し、翌年イギリス陸軍に入隊するために帰国した。

ケント＝ストラサーン公爵エドワード王子

エドワード王子は当時としては非常に自由主義的な思想の持ち主だった。奴隷制廃止を支持し、カトリック教徒が自由に礼拝する権利を支持し、アメリカ植民地の自由も擁護した。エドワード王子は後のヴィクトリア女王の父となったが、残念ながら女王が1歳にも満たないうちに亡くなった。

オーガスタ・ソフィア・オブ・ザ・ユナイテッド・キングダム王女

彼とシャーロット王妃の間に生まれた6番目の子もまた女の子だった。ジョージ3世は大いに喜んでいた。シャーロット女王と同様に、オーガスタ・ソフィア王女も教育を受けた。しかし、彼女は家庭教師にとっては少々厄介な存在だったと伝えられている。彼女はかつて、家庭教師に謝罪文を書かなければならなかったことがあり、しかもその手紙には血で署名されていたそうだ！

オーガスタ・ソフィア・オブ・ザ・ユナイテッド・キングダム王女

多くの候補者がいたにもかかわらず、オーガスタ・ソフィア王女は結婚しなかった。陸軍将軍との交際の噂はあったが、オーガスタ・ソフィア王女は1840年に71歳で亡くなるまで、生涯独身を貫いた。

エリーザベト・フォン・グロスブリタンニエン王女

エリーザベト王女は姉妹たちよりも少しふくよかな体型で生まれ、家族の中ではみにくいアヒルの子のような存在だった。彼女は「意志の強い性格」で、非常に想像力に富んでいた。

エリーザベト・フォン・グロスブリタンニエン王女

切り絵から装飾パネルのデザイン、そして自身の絵の販売まで、エリーザベトは強い芸術的才能を持っていた。父の死後、彼女は兄である摂政公からヘッセン＝ホンブルク方伯フリードリヒとの結婚を許された。

ハノーファー王エルンスト・アウグスト

ハノーファー王国では女性の君主制が認められていなかったため、ウィリアム4世が崩御すると、後継者であるヴィクトリア女王は即位することができなかった。その結果、カンバーランド公爵エルンスト・アウグスト王子が王位を継承し、ドイツへ移住した。

ハノーファー王エルンスト・アウグスト

しかし、イングランドは彼の退位を大いに喜んだ。カンバーランド公爵は、従者殺害や妹への虐待の容疑など、非常に悪評が高かった。また、カトリック教徒の礼拝を認める法律には反対していた。エルンスト・アウグストは1851年に亡くなった。

サセックス公オーガスタス・フレデリック王子

オーガスタス・フレデリック王子も兄のエドワード王子と同様に自由主義的な考えを持っていた。しかし、サセックス公爵はユダヤ人を支持するまでになり、イングランドにおいてユダヤ人は法的制約を受けるべきではないと考えていた。

サセックス公オーガスタス・フレデリック王子

オーガスタス・フレデリック王子は非常に強要があり、読書を好み、歌も歌えたようだ。二度結婚し、姪であるヴィクトリア女王にとって父親のような存在だった（ヴィクトリア女王の結婚式では、彼女を新郎へ渡す役割を務めた）。

ケンブリッジ公アドルファス王子

伝えられるところによると、アドルファス王子はジョージ3世とシャーロット王妃のお気に入りの息子だった。12歳の時にハノーヴァーに送られ、そこで学び、やがて軍に入隊した。

ケンブリッジ公アドルファス王子

ケンブリッジ公爵は1793年の戦闘で負傷し、フランス軍の捕虜となった。しかしその後救出された。アドルフス王子は、優れた外交手腕を持ち、王室の頼りになる忠実な一員として知られていた。

グロスター＝エディンバラ公爵夫人メアリー王女

メアリー王女は一家の介護者だった。彼女は多くの家族を世話したことで知られている。その中には、精神疾患を患った父親や、10代の頃に結核を患った妹のアメリア王女も含まれていた。

グロスター＝エディンバラ公爵夫人メアリー王女

メアリー王女は40歳の時、従弟であるグロスター＝エディンバラ公爵ウィリアム・フレデリック王子と結婚した。メアリーは14人の兄弟姉妹全員より長生きし、1857年に亡くなった。

ソフィア・オブ・ザ・ユナイテッド・キングダム王女

ソフィア王女は母であるシャーロット王妃と非常に親しかった。彼女は隠遁生活を送り、結婚はしなかった。一見退屈な生活を送っていると思われたが、1800年頃に妊娠したと考えられている。

ソフィア・オブ・ザ・ユナイテッド・キングダム王女

カンバーランド公爵アーネスト・オーガスタス王子が妹を性的虐待したとされていることから、この人物は彼の子ではないかと推測されている。しかし、他の記録では、この関係は合意に基づくものだったとされている。

アルフレッド・オブ・グレートブリテン王女

アルフレッド王子は、幼児期に亡くなった2人の王子のうちの一人だ。当時、天然痘は恐ろしい病気だったため、両親は王子に予防接種を受けさせた。

アルフレッド・オブ・グレートブリテン王女

残念ながら、アルフレッド王子は心臓に欠陥があり、その後間も無く亡くなった。アルフレッド王子は2歳の誕生日のわずか1か月前に亡くなった。

オクタヴィアス・オブ・グレートブリテン王子

オクタヴィアス王子は、一族の中で2番目に亡くなった弟だった。彼は「非常に従順で、並外れた温厚さを持ち、周囲の人々を喜ばせていた」と評されている。

オクタヴィアス・オブ・グレートブリテン王子

オクタヴィアス王子は予防接種を受けていたにもかかわらず、4歳で天然痘にかかり亡くなった。「48時間も経たないうちに、健康そのものだったが息子オクタヴィアスは発病し、たちまち死の淵い突き落とされた。オクタヴィアスがいなければ、私たちに天国はない」とジョージ3世は言った。

アミーリア・オブ・ザ・ユナイテッド・キングダム王女

アルフレッド王子とオクタヴィアス王子の悲劇的な死後、アメリア王女が一家に新しく誕生した。前述のとおり、アメリア王女は15歳の時に結核を患い、療養のための海辺のリゾート地に送られた。そこで彼女の付き人と恋に落ちた。

アミーリア・オブ・ザ・ユナイテッド・キングダム王女

しかし、アメリア王女は彼と結婚することはなかった。彼女は国王ジョージ3世とシャーロット王妃の3番目の子供（そして最初の娘）であり、1810年に27歳で亡くなった。

出典：(Grunge)