パントリーに長期間保存すべきでない食品
あなたのパントリーに保管されている多くの食品には、数か月先、あるいは数年先の賞味期限が記載されている可能性が高い。しかし、賞味期限が切れていないという理由だけで、それが必ずしも消費に適した状態であるとは限らない。特に、適切に保存されていない場合はその傾向が強まる。したがって、パントリー内の食品に注意を払い、保管すべきでないものを処分することは有意義である。これにより、将来的に不快な食品に関するトラブルを回避する助けとなるであろう。
気になる？このギャラリーを見て、パントリーに長期間置いておくべきでない食品をチェックしてみよう。
シリアル
開封したシリアルの箱は、空気にさらされることで3か月ほどで風味が落ちてしまうが、未開封の箱であれば最大で1年ほど持つ。ただし、ナッツが含まれている場合は酸化しやすいため、この期間は短くなることがある。
ナッツと種子類
ナッツや種子類には多くの油分が含まれており、その油は数か月で酸化し始める。鮮度と保存性を保つためには、透明な冷凍保存袋に入れて冷蔵庫で保存すれば、最大で1年間は持たせることができる。
乾燥ハーブ
乾燥ハーブは長期間保存されがちだが、実はそうすべきではない。問題は食品の安全性ではなく品質にあり、酸化によって香りや風味の強さが失われてしまうのだ。
ベーキングパウダーと重曹
ベーキングパウダーや重曹は時間とともに膨張力を失ってしまうため、古いものを使うと残念なケーキになってしまう。焼き菓子を作る前には、これらの材料が新鮮であることを必ず確認しよう。
オーガニックピーナッツバター
一般的なピーナッツバターはパントリーで保存できるが、有機タイプの場合は、油分が分離して酸化しやすくなる。有機ピーナッツバターは、他の有機ナッツバターと同様に冷蔵庫での保存が必要である。
ケチャップ
ケチャップやマヨネーズなどの開封済みの調味料は、常温で放置すると数週間で劣化する可能性がある。冷蔵保存した場合でも、開封後のケチャップは1か月以内、マヨネーズは10～12週間以内に使い切るのが望ましい。
キヌア
キヌアなどの全粒穀物の賞味期限は、主に含まれる脂肪分によって左右される。熱、空気、湿気は健康的な油脂を劣化させ、品質のピークを過ぎさせてしまう。しっかり密閉できる容器に入れて保存することが重要である。
缶詰の野菜
缶詰の野菜は長持ちすると一般的に信じられているが、棚に長く置けば置くほど、品質が劣化し、缶の金属臭が移って味が悪くなる可能性が高まる。
ブラウンシュガー
開封したブラウンシュガーは、空気に触れることで4か月ほどで乾燥して固くなりやすい。再封可能なビニール袋や密閉容器に入れて保存するのが望ましい。
にんにく
にんにくは暗く涼しいパントリーで3から5か月間保存するのが最適である。長期間保存しすぎると、にんにくの球根がしわくちゃになったり芽が出始めたりすることがあり、これは品質がピークを過ぎたサインである。
紅茶
ティーバッグは1年以内に消費するのが望ましい。茶葉に含まれる油分が古くなり、朝の一杯の紅茶の味を損ねてしまうからだ。
ピュアメープルシロップ
メープル風味のシロップとは違い、ピュアメープルシロップは冷蔵庫で保存するのがよいとされている。冷凍庫で保存することも可能で、凍って固まることはない。
全粒粉クラッカー
開封したものは湿気を防ぐために密閉容器で保存すべきことは言うまでもないが、未開封のものでも風味が落ちることがある。通常、パントリーではおよそ9か月間は新鮮さを保てる。
ジャム
常温のジャムを好む人もいるが、体調を崩すリスクを冒す必要はない。ラベルの指示通り、開封後は必ず冷蔵保存すること。
塩漬け肉
サラミなどの塩漬け肉は常温での保存には適していないため、冷蔵庫でブッチャーペーパーに包んで保存するのが望ましい。室温で長時間置かれると、食中毒の原因となる菌が発生することがあるとする研究もある。
全粒粉
全粒粉は実はパントリーに置くべきではない。白い小麦粉よりも早く酸化して風味が落ちるためだ。新鮮さを長持ちさせるには、冷蔵庫や冷凍庫で保存するのがよい。全粒粉は冷蔵庫で最大8か月、冷凍庫で最大1年保存できる。
タマリンドのさや
タマリンドのさやはパントリーで保存すると発酵して食べられなくなることがある。冷蔵庫で包んで保存し、保存期間は3か月以内にするのが望ましい。
トマトソース
特売で買ったトマトソースがパントリーにあるかもしれないが、一度開封したら冷蔵庫に入れる必要がある。これは、時間が経つにつれて市販された当初よりも防腐剤の効果が薄れるためである。
ココナッツオイル
ナッツやナッツバターの油と同様に、ココナッツオイルも常温で長期間保存すると酸化して風味が悪くなる。冷蔵庫で保管するのが最適である。
オリーブオイル
開封したオリーブオイルは6か月ほどで風味が落ちることがある。あまり使わない場合は、風味が悪くなる前に使い切れる小さなボトルを購入するのがおすすめである。
ビール
ビールを常温で保存することは悪くないが、こうすると劣化が早まることがある。熱、光、空気が瓶のキャップから約4か月後には浸入する可能性があるためだ。
パン
パンをパントリーで保存すると、すぐにカビが生えてしまう。パンはビニール袋に入れて冷蔵庫で保存すると長持ちする。食べる前にトーストすれば、美味しくいただける。
デジョンマスタード
ディジョンマスタードはパントリーで保存しても傷みにくいが、冷蔵庫で保管すれば風味が落ちるリスクをなくせる。
ジャガイモ
ジャガイモは通常、パントリー内で約2ヶ月間保存できる。芽が出始めたり、皮に柔らかい黒い斑点が現れたら、保存期間が過ぎたサインである。
キャンディ
キャンディーは水分が少ないため腐りにくいが、種類によって異なることもある。ただし、時間が経つと固くなって噛みにくくなり、あまり美味しくない。
玄米
玄米は白米より健康に良いが、ぬか層に含まれる油分のために長持ちしない。油分が酸化すると玄米の賞味期限は約6ヶ月と短くなる。
コーヒー
コーヒー豆や粉は、含まれる油分が古くなることで風味が劣化しやすい。豆や粉は購入後2〜4週間以内に消費するのが望ましい。インスタントコーヒーの場合は、約2ヶ月が目安である。
粉末スパイス
粉末スパイス（ターメリック、ナツメグ、パプリカなど）は、2〜3年で香りや風味が弱まる。摂取しても害はないが、料理に十分な風味を加えることはできなくなる。
チョコレートシロップ
チョコレートシロップはパントリーに置くと風味が劣化する。保存料が少ないため、新鮮さを保つには冷蔵庫での保管が必要である。
出典：(Insider) (Food & Wine) (Reader's Digest)
