5年で160人辞めた会社…ボーナス0.1カ月分の「ゆるブラック企業」に潜入した漫画【作者に聞いた】
5年で160人辞めた会社
新卒で入社したのは、古い体質の中小企業。ボーナスは0.1カ月分、みなし残業付き、無茶なノルマに理不尽な納期…。入社して初めて知ることばかりだった。そんなホワイト企業とは程遠い世界で奮闘する主人公の姿を描いた、かっぱ子さん(@kappacooooo)のリアルな会社あるある漫画『220人の会社に5年居て160人辞めた話』をお届けしよう。
「企画部」なのにノコギリで木を切る…?カオスな職場

220人の会社に5年居て160人辞めた話 12-1
220人の会社に5年居て160人辞めた話 12-3
220人の会社に5年居て160人辞めた話 14-4
かっぱ子さんが配属されたのは、癖の強い社員ばかりの企画部だった。指導は「一度しか言わないから」「仕事は自分で見つけてくるもの」がモットーのネコ美先輩。かっぱ子さんは、誰も読まない新聞や雑誌の切り抜き、お茶くみなど、気を使いながら日々を過ごす。
作者のかっぱ子さんは当時の業務について、「どの部署がやればいいのかわからない仕事は全部やらされ…、あ、いえ、やらせていただきましたね」と語る。イベントの司会や損益計算書の作成といった「企画っぽい」仕事から、ノコギリで木を切って机を作るような「一体何のために?」という仕事まで、何でもこなした。入社1年目から、かなりのメンタルを鍛えられたという。
企画部には、バリバリ働くネコ美先輩、仕事内容を把握していない温厚なイカ課長、メンタルを病んで仕事ができない同僚など、個性豊かな面々が揃う。その後、営業部のサンマ副本部長も加わり、物語はさらにカオスな展開に。
ボーナスは「お年玉」?衝撃の事実
この漫画で特に印象的なのは、友人に「お年玉?」と突っ込まれた「ボーナスが0.1カ月分の話」だ。入社1年目だから少ないのかと思いきや、かっぱ子さんは「業績悪化のため年々減っていきましたね」と、さらなる衝撃の事実を明かした。
ノルマや納期第一主義で徹夜や残業は日常的で、「早く帰りたい」と口に出せない雰囲気も漂う。そんな昔ながらのしきたりが残った会社で奮闘するかっぱ子さんの物語は、現在、退職まで残り1年となった。
かっぱ子さんが勤めた5年間で、220人の社員の半数以上にあたる160人が辞めていったというノンフィクション奮闘コメディ漫画は、週に1回更新中だ。「これからジェットコースター展開になるので、シートベルトをしっかり締めて付いてきてほしいです!」と読者に呼びかけている。
取材協力:かっぱ子@ゆるブラック企業漫画(@kappacooooo)
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