200着の服を30着に減らして気づいたこと。「ミニマルな暮らし」の意外な効果とは?
200着の服を30着に減らして気づいたこと。「ミニマルな暮らし」の意外な効果とは?
自分らしい“持たない暮らし”を楽しんでいる方の実例を紹介します。話題の新刊『捨てて、やめてラクになる 私らしい「持たない暮らし」』から抜粋してお届けするのは、ミーさん。持ちものの8割を手放した経験があるミーさんに、ミニマルな生活の魅力をうかがいました。
PROFILE
ミーさん
持たない暮らし歴:2年
住まい:賃貸マンション
同居家族:ひとり暮らし
Instagram:@__mii_kurashi__
好きなものだけを詰め込んだ家。感情のコントロールが容易になりました
かつて、持ちものの8割を手放した経験があるミーさん。
「有名建築家が設計した何もない空間。器店で見かけた、少ないものを均等に並べた美しさ。ミニマルな空間に身を置くと、心が落ち着く感覚があることに気づきました。わが家もそんなふうに整えたいと思ったのです」
当時は公私ともに悩んでいた時期。仕事に追われ、頼まれても断れず、自分自身を追い込んでいたといいます。
「好きな空間を知り、心のキャパオーバーにも気づき、あとは手放すというフェーズに移るだけでした。実行すると、視覚的ストレスもなくなって心が穏やかに。それでもまだ、余計なものと感情が残っていると自覚しています。アップデートを繰り返す毎日です」
「手放したもの」は何ですか?
「手放したもの」は、200着以上の服
好みをしっかり把握したら、30枚でも着回しを楽しめます
毎日違う服を着る“日替わりの私”は、いったい何者なんだろう。たくさんあるのに、何を着てもしっくりこなくて悩んでいました。
でも今なら「こういうデザイン、形が好き」と明確にわかる。
手持ちは30着ですが、何通りにもコーデを組むことができています。ちなみに冬は服を買いません。春と秋に着ているものを重ね着して使い回します。
アクセサリーは毎日同じものをつけます
選択肢が多いほど、生活の負担になります。
ネックレスやリングは本当に好きなものを少しだけ。気に入っているから毎日同じでも飽きません。
時計も1つだけ。ピアスは2つ持っていて、洋服に合わせてどちらかを選びます。
何げなく使うものも妥協しません
「使えればなんでもいい」と思っていたものとも、真剣に向き合うようになりました。
これは毎日部屋で履く、亜麻の草履スリッパ。
歯ブラシ立て、置き時計など小さなものまでお気に入りを選ぶと、家時間がさらに好きになれます。
「手放したもの」は、凝った料理をつくること
簡単においしくつくれるせいろで心満たされています
簡単で、自分がおいしいと思えるのなら、どんな高級料理よりもそれがご馳走です。
私の定番は、せいろ蒸し。野菜がたくさん、しかも手軽にとれて驚くくらいおいしい。
仕事で疲れて帰ってきたあとでも自炊できているのは、せいろのおかげ。
水洗いすればお手入れ完了で、後片づけがラクなことも私にとっては大きなポイントです。
炊飯器も手放しました
日常的に使っていたけれど、処分したのが炊飯器。
ご飯は鍋でも炊けるからです。鍋炊飯のほうがおいしいので、不便は感じていません。
小さくミニマルに暮らすためには、持ちものを厳選して最小限にする覚悟が必要です。
▼次回は、ミーさんに「手放したもの」や「過去の失敗から学んだこと」を聞いていきます。▼
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※この記事は『捨てて、やめてラクになる 私らしい「持たない暮らし」』(主婦の友社編)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。