まいばす食材で本格派「冷や汁」ができちゃう極意

酷暑で疲れた胃袋に、みその塩味とゴマの風味がひんやり広がる、本格派の冷や汁です(写真:筆者撮影)
自宅近くのイオン系スーパーでサクッと食材調達
食品スーパーの「まいばすけっと」を利用したことがあるという人は多いのではないでしょうか。「まいばすけっと」はイオン系列の都市型小型食品スーパーです。小さい店舗に食品スーパーの品ぞろえを詰め込んだお店で、生鮮なども含めて普段使いに必要な商品がそろっています。
【写真11枚】えっ!「まいばすけっと」のあの食材でここまで作れる? 写真でわかる「本格派冷や汁」作り方のポイント
店舗のサイズが小さいのはコンビニの跡地に出店しているケースが多いからで、単身世帯が多いという首都圏ならではの事情もあって支持されているのでしょう。ミニマルに過不足なくまとめている印象で、仕事帰りに立ち寄るのにも便利です。
「このところ、とにかく暑いのであまり遠くまで買い物に行きたくない」という方も多いはず。というわけで、今回は自宅近くの「まいばすけっと」でそろえられる食材で、本格派の冷や汁を作ります。これらの材料は首都圏以外でもイオン系列のほかのスーパーでそろうはずです。

ここに豆腐を入れてもおいしいです(写真:筆者撮影)
本格冷や汁 材料
直火で焼き上げた さばの塩焼(うす塩味) 1パック(90グラム)
きゅうり 2分の1本
みょうが 1本
大葉 10枚
練りゴマ 25グラム
信州みそ 30〜35グラム
ダシ 350ミリリットル(カツオと昆布の合わせダシを使用、または水でもよい)
みその量は好みで加減できますが、ご飯と合わせるので濃いめの味つけにするのがおいしさのポイント。本場、宮崎では麦みそが入ることが多いですが、今回は入手しやすいコメみそを使っています。
本格派の冷や汁は本来なら手間がかかるが…
冷や汁は宮崎を代表する郷土料理。冷やしたみそ汁をご飯にかけて食べる、汁かけ飯の一種です。
インターネットを検索すれば簡単なレシピはいくらでも見つけられますが、本格派は少数。というのも、きちんとつくろうとすると「魚を焼く→骨を取り除き、身をほぐす→ゴマやみそと合わせてすり鉢でする」という手間がかかるレシピだからです。
今回は、市販されている「さばの塩焼き」を使うことでその工程を省略しました。なんと、こちらの商品、骨が取り除かれているのです。

同系統の商品の別の魚でも代用できますが、骨を取り除く必要があります(写真:筆者撮影)
もう1つの特選材料が「練りゴマ」です。ゴマをすりつぶしたもので、これを使うとすり鉢でする工程を省けます。余った練りゴマは保存が利きますし、ゴマダレや担々麺などほかの料理にも使えるので、買う価値は充分にあります。

イオンブランドの「ねりごま」は炒ったゴマの風味が特徴です(写真:筆者撮影)
練りゴマは油脂分と固形分が分離しているので、使う前にかならずパッケージを手でもんで、なじませてから使いましょう。今回は25グラム使います。
焼きサバはパッケージに記載されている調理法を参考に、500ワットのレンジに50秒かけ、少し蒸らしてから袋を開けます。生臭さはなく、いい状態です。
ボウルに入れ、ゴムベラでサバの身をほぐし、練りゴマ、みそを入れて、さらにほぐしていきます。ゴムベラで簡単に身がほぐれるはずです。

もちろん、すり鉢があれば使ってもいいでしょう(写真:筆者撮影)
ダシ、または水を少しずつ加えて、溶き伸ばします。今回は、パックのダシの素を記載の分量を参考に、煮出したダシを用意しましたが、薄めに伸ばした顆粒ダシを使っても大丈夫です。まざったら、冷蔵庫でよく冷やします。
濃いめの汁と生野菜が絶妙のバランス
きゅうりは小口切りに、みょうがは千切りにし、水にさらします。好みですが、こうすると野菜がしんなりせずに、パリパリした食感を楽しめます。大葉も千切りにしておきましょう。

野菜が水を吸ってパリパリになります(写真:筆者撮影)
冷や汁には麦ご飯が定番。トップバリュの麦ご飯は麦茶エキスが入っているのが特徴です。着色のためと思われますが、そのおかげか、風味もいいように感じました。
冷やした汁をご飯にかけます。水気を切ったきゅうり、みょうが、大葉を添えれば出来上がり。
やや濃い目の味つけの汁に、味をつけていない生野菜をたっぷり添えることで、バランスをとっています。暑い夏にサラサラ食べられる冷や汁は、夏バテ予防にもぴったり。材料さえそろえれば簡単なので、ぜひお試しください。