自民党総裁選の前倒し問題 静岡県連の判断は…

党四役が辞意を表明する中、続投する方針の石破総理。静岡県内議員からも総裁選の前倒しを求める声が。収まる気配がありません。

石破総理

「地位に恋々とするものでは全くございません。しがみつくつもりは全くございません。。責任から逃れることなく、然るべき時にきちんとした決断をする」

2日開かれた、自民党の両院議員総会。

出席した議員の手元には、参院選の敗因をまとめた「総括報告書」が…。

報告書には、有権者の“自民党離れ”の原因として、「物価高対策が浸透しなかったこと」や、「政治とカネの問題」などが挙げられましたが、総理の責任については、触れられていません。

森山裕幹事長

「選挙結果の責任をとるべく幹事長の職を退任させていただきたい」

Q.辞任願か、進退伺か

「進退伺だと思います」

森山氏の辞意表明について、石破総理は…。

石破総理は慰留に努めるものとみられます。

自身の進退について決める、「然るべき時期」について問われると―。

石破総理

「然るべき時期に責任を判断しますが、まず国民の皆さん方がやってもらいたいなと思っておられることに全力を尽くすということだと思っています」

将来的な退陣の可能性こそ示唆しましたが、改めて続投に意欲をにじませました。

しかし、総理側近の辞意表明は、森山幹事長だけではありません。

小野寺政調会長のほか、鈴木総務会長、木原選対委員長と、党四役と呼ばれる幹部が、相次いで辞意を表明。

自民党総裁選の前倒し問題 静岡県連の判断は…

静岡県選出議員は

石破総理の求心力が問われる中、“総裁選の前倒し”を求める声は県内議員からも…。

自民党 若林洋平参院議員

「党全体として一度リセットをすることが大事であって、だから総裁選に賛成する」

自民党 深沢陽一衆院議員

「私としては総括を受けても以前と心情に変わりはない。総裁選をやるべきだと、責任を取るべきだと」

静岡県連は

前倒しの総裁選は、国会議員と都道府県連の代表の過半数となる、172人以上の要求があれば実施が決まります。

党本部の参院選総括と石破総理の発言について、静岡県連は…。

静岡県連 鈴木澄美幹事長

「やっぱり責任の部分があまり明確になっていないなと。ご本人が然るべき時にということは言っていながらも、そこが明確ではないので。

Q.森山幹事長が辞意を表明する形に

「4人の方が辞意を表明した、森山さんだけではなくて。それが結果として石破さんに対する今の厳しい状況を物語っているかなと。今後どうするのかは非常に不安に感じている」

静岡県連は6日に総務会を開き、総裁選を要求するかどうか、正式に決定します。

関係者によりますと、前倒しを求める方向で調整しているといいます。

Q.県内の国会議員の中でも前倒しの意見が割れているが

静岡県連 鈴木澄美幹事長

「それぞれの立場の中での判断がどうしてもあるんだろうなと。違いがあるのかなと思っていますので、多様な意見があるのはやむを得ないと思っています」