中朝国境付近で北朝鮮のミサイル基地が発見される
公表されていない基地
英紙『ガーディアン』によれば、北朝鮮国内に公表されていない軍事基地があることが判明。この基地は中国との国境から、わずか27キロメートルの地点に位置するという。
長距離弾道ミサイルが配備されている？
同紙いわく、ワシントンD.C.を拠点とするシンクタンク「戦略国際問題研究所（CSIS）」はこの基地に最新型の長距離弾道ミサイルが配備されているかもしれないと見ているとのこと。
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ケネディ国際空港より大きい
基地周辺の地域は新豊洞（シンプンドン）と呼ばれており、小川によって分断された谷間になっている。また、基地の敷地はジョン・F・ケネディ国際空港（米ニューヨーク市）よりも大きいとされている。CNN放送が報じた。
戦略的な立地
同放送によれば、この基地は中国との国境に隣接しているため、ここに対する攻撃は中国政府による反発を招く可能性があるという。つまり、北朝鮮は中国による抑止力を期待しているらしいのだ。
虎の威を借る狐？
梨花女子大学（ソウル）のレイフ＝エリック・イーズリー教授いわく：「中国に極めて近い場所に基地を建設することで、中国の反応がもたらす政治的リスクや不確実性を利用し、攻撃を思いとどまらせようとしているのかもしれない」
「東アジアおよび米国本土に対する脅威」
一方、CSISはこの基地に核兵器を搭載した長距離弾道ミサイルが配備されるとしたら、「東アジアおよび米国本土に対する潜在的な核の脅威」になると警鐘を鳴らしている。
複数の情報源を分析
CNN放送によれば、CSISは調査に当たって、衛星画像や脱北者へのインタビュー、機密解除された文書、オープンソースデータといった複数の情報源を分析したとのこと。
秘密のミサイル基地は15～20ヵ所
同放送はさらに、北朝鮮が公表していないミサイル基地は15～20ヵ所あると見られており、新豊洞基地はそのうちのひとつだとした。
第一次トランプ政権との首脳会談
一方、『ガーディアン』によれば、北朝鮮の金正恩政権は2019年に行われた第一次トランプ政権との首脳会談で成果を得られなかったことから、核開発計画を加速させはじめたとのこと。
ロシアとの包括的戦略パートナーシップ条約
同紙はさらに、ロシアと北朝鮮が2024年に調印した包括的戦略パートナーシップ条約に言及、北朝鮮はロシアとの関係強化を図っているとした。
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