【セントウルS】“減点材料なし”カンチェンジュンガを本命 データからは京王杯SC組に注目
【セントウルS】“減点材料なし”カンチェンジュンガを本命 データからは京王杯SC組に注目
ⒸSPAIA
勝ち馬は5歳以下から
7日、阪神競馬場で第39回セントウルSが行われる。
阪神競馬場には、セントウル像がシンボルとなっているセントウルガーデンという場所があるのだが、記者席から遠く離れた4コーナー付近にあることもあり、記者になってから20年以上も訪れる機会がなかった。結婚して子どもができてから、近くのキッズガーデンやポニーリンクに行く際に、初めて立ち寄った。
中央の競馬場は思った以上に広く、まだまだ行ったことがない施設が多い。この仕事を引退したら、各競馬場を隅々まで探検したいと思う。それまで足腰が無事であれば、ですが。
話がそれたが、GⅠ・スプリンターズSに向けての大事な一戦であるセントウルSにはどんな傾向があるのか。ここでは2020~22年、2024年の中京開催も含めた過去10年の成績を基にして検証していく。
☆所属
美浦所属が2勝(3連対)、栗東所属が8勝(17連対)。勝率は美浦所属、連対率は栗東所属が上だが、大きな差はない。
☆性別
牡馬・セン馬が7勝(13連対)、牝馬が3勝(7連対)。これも好走率では大きな差はなく、拮抗している。
☆年齢
最も連対数が多いのは5歳馬(7連対)で、勝ち馬が多く、勝率も高いのは4歳馬で5勝(勝率16.7%)、連対率の高さでは3歳馬(連対率26.7%)だった。甲乙つけがたいが、勝率が頭ひとつ抜けている4歳と、連対率の高い3歳をプラスデータの対象としたい。
一方、6歳以上からは勝ち馬が出ておらず、8歳以上となると馬券に絡んだ馬がいなくなる。
☆前走クラス
海外帰り含む前走重賞組からしか連対馬が出ていない。特に前走国内GⅠ組の勝率17.6%が目立つ。また、前走GⅡ、前走海外組(GⅠ)はサンプルこそ少ないが、ともに勝率が50%を超えており、注目だ。
☆主な前走
北九州記念組から最多となる5頭の連対馬が出ている一方で、同じくサマースプリント重賞のCBC賞からは勝ち馬が出ていない。ただし、昨年から北九州記念とCBC賞の日程が入れ替わっていることもあり、ここでは参考程度のデータとしたい。ほか、サンプルの多いところでは、アイビスサマーダッシュ組からも勝ち馬が出ていない。
☆前走着順
勝率と複勝率が優秀な前走1着と、連対率が高い前走2着をプラスデータの対象とする。一方、前走3着からは勝ち馬が出ていない。
☆前走人気
勝率トップの前走1番人気と、連対率と複勝率が優秀な前走2番人気がプラスデータの対象。特に、前走2番人気は複勝率が50%という強データになっている。一方、前走5番人気は該当13頭がすべて馬券圏外に敗れている。
☆前走馬体重
前走460kg以下だった馬は1頭も勝っていない。短距離レースでは小型馬が苦戦するパターンが多いが、当レースもこの傾向に当てはまる。
☆前走距離
連対馬が多いのは前走1200m組だが、当然サンプルも抜けて多い。ここでは勝率、連対率、複勝率がトップの前走マイル組をプラスデータ対象とする。
☆その他
前走を1秒以上の着差で負けた馬は34頭いるが、そのうち勝ったのは2015年のアクティブミノルだけとなっている。
強データ「前走GⅡ」に懸ける
セントウルSのデータをまとめてみよう。今回の登録馬に該当するデータは、以下の通り。
【好走率アップ】
A「3歳、4歳」
B「前走国内GⅠ、GⅡ」
C「前走1着、2着」
D「前走1番人気、2番人気」
E「前走1600m」
【勝率ダウン】
F「前走1秒以上負け」
【勝ち馬なし】
G「6歳、7歳」
H「前走アイビスSD」
I「前走3着」
J「前走馬体重460kg以下」
【連対馬なし】
K「8歳以上」
L「前走がオープン以下」
M「前走5番人気」
最初に、プラスデータを勝率順に並べてみる。結果は以下の通り。
本命探しは、勝ち馬や連対馬が出ていない「G~M」に非該当の馬から。ところが、メンバー最多のプラスデータ3つに該当するエコロジーク、ショウナンザナドゥ、トウシンマカオ、ママコチャ、2つ該当のテイエムスパーダ、ワンダーキサラの計6頭は、「G~M」のいずれかに当てはまる。
結局、プラスデータに当てはまり、マイナスデータ非該当だったのはカンチェンジュンガ(B)一頭だけ。該当するプラスデータB「前走GⅡ」は、サンプルが5頭と少ないが、そのうち3頭が勝利している強データ。特に、カンチェンジュンガが出走した前走京王杯SC組は4頭中2頭が勝っている。プラスデータは1つしかないが、今回はこの強データに懸けて本命とする。
の 続いて、プラスデータを連対率順に並べると、以下のようになる。
ここからは、勝ち馬が出ていない「G~J」を含む馬も対象とする。上で挙げたプラスデータ3つに該当する馬たちで、連対馬が出ていない「K~M」に該当しないのはショウナンザナドゥ(ABE)、トウシンマカオ(BCD)、ママコチャ(BCD)の3頭が2番手候補となる。
このうち、前記した強データ「京王杯SC組」にトウシンマカオ(1着)とママコチャ(2着)が当てはまる。着順の比較では前走2着の方が、前走1着より連対率が高いので、◯ママコチャ、▲トウシンマカオとする。同じく「B」に該当するも、前走GⅡ組よりも連対率が低い前走GⅠ組のショウナンザナドゥは△となる。
あと1頭は、プラスデータ2つのテイエムスパーダとワンダーキサラのどちらか。ともに「C」「D」に該当。「前走1番人気」という点は同じだが、上から3番目の連対率である「前走2着」のテイエムスパーダを押さえとする。
◎カンチェンジュンガ
◯ママコチャ
▲トウシンマカオ
△ショウナンザナドゥ
×テイエムスパーダ
《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
今のガチャガチャは高めの年齢層を狙ったものが多くありますね。以前愛用していた某メーカーのミニチュアコンポがどうしてもほしくて、5回ほど回してしまいました。しかし、1回700円は高い。でも、月々の馬券代と比べると、微々たるものなんですけどね……。
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