「しあわせな結婚」松たか子「“岡部たかし劇場”イチから見返してみては」 板垣李光人「それぞれが掴む“しあわせ”を見届けて」【コメント全文】

鈴木レオ(板垣李光人)、原田ネルラ(松たか子)(C)テレビ朝日
連続ドラマ「しあわせな結婚」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に出演する松たか子、板垣李光人と岡部たかしが、第7話(29日放送)の見どころや共演の感想などを語った。松は、主人公の弁護士、原田幸太郎(阿部サダヲ)の妻、ネルラを演じ、板垣はネルラの弟、鈴木レオ役、岡部はネルラの叔父でレオを母親代わりとなって育ててきた鈴木考役で出演している。
「しあわせな結婚」とは?
NHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)など作品で知られる大石静さんが脚本を手がけるオリジナルのマリッジ・サスペンス。世間の注目を集める事件の裁判で数々の無罪を勝ち取ってきた人気弁護士の幸太郎が、ネルラと電撃結婚した後、彼女が15年前に起きた元婚約者の不審死に関わっていたことを知り、順風満帆だった人生が大きく揺らいでいくさまを描く。
小手伸也、新納慎也がゲスト出演
第2部の幕開けとなった第6話(21日放送)は、15年前に不審死したネルラの元婚約者、布勢夕人(玉置玲央)を殺害したとして、考が警察に出頭するという衝撃的なラストシーンで締めくくられた。第7話で、ネルラたちの願いを汲んだ幸太郎が考の弁護を申し出るが、なぜか考は頑なに拒否。身内の一大スキャンダルで幸太郎の仕事は激減し、高校の美術教師として働くネルラとともに謹慎を強いられる一方、考を母のように慕い、大きなショックを受けていたレオが何らかの動きを見せる。

「しあわせな結婚」第7話に出演する小手伸也(C)テレビ朝日
第7話には、大河「どうする家康」(23年)や連続テレビ小説「おむすび」(24年度後期)などに出演し、作家・演出家としても活躍する小手伸也と、大河「鎌倉殿の13人」(22年)、朝ドラ「ブギウギ」(23年度後期)のほか、ミュージカルや映画にも多数出演する新納慎也がゲスト出演する。
松たか子 コメント
「リヒト様はすごくしっかりしていて、“レオはこうだ”ということを考えて表現できる人だと思います。しっかりレオのことを考えていらしたと思うんですが、わちゃわちゃしたマイペースな家族なので(笑)、実際に撮影に入ると動揺することもあったと思います。でもその影響を受けて動揺しても“レオ像”がブレないんです。それがすごく素敵だなと思っていました。リヒト様は本当に誰よりもしっかりしているので、本当に困った時はリヒト様を見るんです(笑)。本当に頼りにしていました。レオはわりとぶっきらぼうな言葉遣いをするんですが、6話で『出て行けよ。それがいいよ』と言われたときに、ドキッとしたのを覚えています。姉弟ながらドキッとして、乙女な気持ちになれたので(笑)、あのシーンはとても好きでした。
岡部さんは『スイッチ』でご一緒したんですが、私が一方的に“ジトッと見る”という相手だったので、会話を交わす間柄ではなかったんです。今回改めてご一緒するのがすごく楽しみだったんですが、やっぱり岡部さんにしかできない“絶対に何かある”と思わせる芝居が成立するのはさすがだな、と。
考ちゃんが出頭するという展開を知っている私が映像を見ても、最後の警察のシーンで『鈴木考です』って岡部さんの顔が映った時、衝撃を受けたんですよね。これまで、岡部さんのことを“ただの叔父さんなわけがない”と思って見ていた方も絶対に衝撃を受けたと思います。それもあって、“考ちゃんは今までどんな気持ちで食卓を囲んでいたんだろう”と考えたら、“辛かったよね…”と、いたたまれない気持ちになりました。今後の展開ももちろん楽しみにしていただきたいんですが、これを踏まえて、イチから岡部さんの演技…“岡部たかし劇場”を見返していただいてもきっと面白いと思います」

「しあわせな結婚」第7話に出演する新納慎也(C)テレビ朝日
板垣李光人 コメント
「松さんは、今回ネルラの弟役として芝居でも、オフの時も本当に助けていただきました。姉弟ではありながらも、どこかその関係を逸脱したような距離感や雰囲気などは松さんのお芝居があったからこそ出来たものだと思います。カメラが回っていないところでも沢山声をかけてくださったり、僕が萎縮してしまわないような明るさで接してくださったおかげでレオを演じきることができました。
岡部さんは、レオが幼い頃からお母さんとして接してきた考ちゃんという役柄ですが、岡部さんが持ってらっしゃる包容力がまさしく役柄と重なっていました。甘えたり、冗談を言ったり、頼ったり。その気持ちが嘘なく心から表現できたのは、岡部さんのあたたかさがあったからこそだと思います。鈴木家では考ちゃんが料理をしてくれていましたが、いつか岡部さんの手料理が食べてみたいです。
レオにとっても考ちゃんが出頭したというのはとても大きな衝撃だったと思います。次回の第7話では、15年前の事件の全てが明らかになるのか視聴者の方も今か今かと放送をお待ちのことでしょう。

原田ネルラ(松たか子)、鈴木レオ(板垣李光人)(C)テレビ朝日
そして予告では火事と思わしきシーンもありました。
鈴木家は一体どうなっていくのか、この後からはハイスピードで物語が展開されていきます。
それぞれが掴む“しあわせ”を最後まで見届けていただけたら嬉しいです」
岡部たかし コメント
「以前共演させていただいた時も思ったのですが、松さんは常に気配りの人です。今回、僕が料理を運び、テーブルに並べるシーンが多いのですが、僕の負担を軽減するために、『私がこうしましょうか』『私はこれができるのでこっちは任せてください』と気配り、助けてくれます。おかげでお芝居がスムーズに流れました。リヒト様のお芝居はナチュラルで、2人のシーンではリヒト様がトーンやスピード感を決定してくれていたように思います。それがとてもやりやすく心地よかったです。
第6話以降の展開もなんとなくは聞いていたのですが、“ここでかっ!”と思いました。視聴者の皆さんは“ナゼ?”となったでしょうか? それとも“やはりな”となったでしょうか?
家族との団らんの中で考は決意しました。この出頭は善悪とは何かということも提示していると思います。考が行ったこと、またこれから行うことをいろんな角度から、鈴木家の一員になって考えたり、思いっきり第三者として検証したり。7話からも楽しんでもらいたいです」