猫の世界には『上下関係』ってあるの?猫同士の順位を見極めるための3つのポイント

猫の世界には『上下関係』ってあるの?猫同士の順位を見極めるための3つのポイント

1.ジャレ合いの「間合い」

愛猫同士が、じゃれ合ったり「ニャンプロ(プロレス)」をしたりするとき。至近距離に身を置きながらも、お互いに目を見合った状態で動かないシーンがありますよね?

そんな間合いを計っている時に、猫の頭の位置や耳の様子を観察してみましょう。耳を後ろに倒したり、肩をすぼめるように顔や頭を引いたりしている方は劣勢です。

また猫の世界では、体の大きな方が「強い」「力がある」という認識があります。たとえば外で暮らす猫が爪研ぎで縄張りの印をつけるとき。より高い位置に爪痕を残すのですが、これは体の大きさを情報として残したいからです。

したがって、愛猫たちが間合いを計るときでも、自分の体を大きく見せようとすることがあり、高い位置から目線を下ろしている方が優勢であると考えられます。

2.ご飯の横取り

猫は人間のペットとなる前は、野生の中で暮らしていた動物です。当時はエサを奪い合うこともあったでしょうが、飼い猫となった現代の家猫は「弱肉強食」のような状況に陥ることはありません。

ただし、中にはご飯を横取りする猫もいます。これにはいろいろな理由がありますが、その中のひとつに「上下関係」のアピールが含まれます。その家の中で強い猫が力を示すときや、後輩猫に自分が格上であることをマウンティングするために、フードを横取りするのです。

しかし、ほとんどの場合は違う理由の可能性が高いでしょう。たとえば、食欲が旺盛な猫が本能のままに横入りしたり、のんびりとした性格であれば、うるさくジャマをされるくらいなら自ら立ち去ることを選ぶ猫もいます。

3.明らかないじめ

猫同士にも相性というものがあるので、同居猫でも生理的に受け付けないことがあるようです。

そういった場合、猫はストレス発散や嫉妬などから、立場の弱い猫を

いじめることがあります。追いかけ回したり、脅かしたり、噛みついたりなど、明らかに「遊び」ではない状態が続く場合は、そこに確固たる上下関係があるといえましょう。

まとめ

猫は本来、単独行動を好む動物なので「集団」という概念を持ち合わせていません。そのため、上下関係を築くことは少ないといえます。

ただし何かの際に、優劣がつくシーンは日常的に見られるはず。家猫の場合でしたら、「ご飯が食べたい」「飼い主さんに甘えたい」といったシーンのことですね。

また外で暮らす猫の場合は、縄張り争いやメス猫の奪い合いといったシーンにおいて、優劣を決める行動を起こします。