人間と獣人の刑事バディ…相手を恐れながらも打ち解けあっていく2人が「最高すぎる」【漫画】

『お前に俺はどう映る』より

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『お前に俺はどう映る』(大洋図書刊)の第1話を紹介する。『孤高のSubは恋を知らない』(リブレ刊)で知られるねこ茶漬けさんが、7月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ねこ茶漬けさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

獣人とペアを組む必要がある刑事課所属のミズキ

『お前に俺はどう映る』より

50年前に獣人という種族が現れ、獣人と人間の和平条約が結ばれて30年が経った世界。人間のミズキは獣人への恐怖心が拭いきれないでいる。そんなミズキが所属する刑事課では、人間と獣人がペアを組む。しかしミズキはペアを組んでおらず、1人で行動していた。

そこへ新たに配属された獣人のリョウが現れる。リョウの見た目は、人間と変わらず、本人も「これでも一応獣人です」と伝えるほど。配属されたばかりのリョウの面倒を見る相手に選ばれたのは、ペアのいないミズキ。獣人とペアを組む心の準備ができていないミズキだが……。

本作を読んだ人たちからは、「すべてが刺さる」「最高すぎる」「2人のバディもっと見たい」「過去が気になる」など、多くのコメントが寄せられている。

人間と獣人の異種族バディ作品

『お前に俺はどう映る』より

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?

バディものが描きたいと思い、その際何か他要素を加えようと考えたとき異種族モノも好きだったため、アイデアを提出したところOKをいただきまして、本作が生まれました。特殊な世界観設定だったので、了承いただけてとても感謝しております。

――本作は、獣人×人間×刑事という独特な世界観が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

2人とも刑事ということで、お互いにかっこいいシーンが描けるようにしました。またリョウが獣人姿になった時など、異種族間での体格差や体のつくりの違いがしっかりわかるようにこだわりました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

5話のブランコのシーンです。あまりラブ感がない作品ではあるのですが、ここの場面は二人の思いがちゃんと重なった瞬間なので、感情の動きが表情で伝わればいいなと思っています。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

まだまだ未熟な身ではありますが、1番はキャラが取る行動に対して、キャラ自身がどういう感情で動いているのか、説得力があるかを大切にしたいなと思って意識して描いています。

――ねこ茶漬けさんの作品は、一瞬で引き込まれ続きが気になってしまいます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

カメラワークを意識して描いています。同じような場所、場面でもどこからそのキャラを撮ってそれを描いていたら面白い構図、絵になるかなと思って描いています。どうしても時間がないと同じような構図になってしまいそうになるので、そうならないよう意識しています。

――今後の展望や目標をお教えください。

初めてのコミックス、連載作品でまだまだ己が未熟であることを学べたので、ざっくりとした目標ですが、ストーリーもキャラも絵も、もっと魅力的な作品を描けるように頑張っていきたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

コメントや作品への反応、本当にいつもありがとうございます。これからも己のペースで頑張って、少しでも楽しんでいただけるような作品を作っていければと思いますので、引き続き応援いただけるととても嬉しいです。