【漫画】勉強は未来への武器になる?視野が広がる“学び”の力に「勉強はメンタルの健康にもよい」の声
ゆうきゆうさんの『勉強はメンタルヘルスのためにも大切だよ、という話』が話題
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、自殺予防と希望を描いた学習ギャグマンガ『勉強はメンタルヘルスのためにも大切だよ、という話』をピックアップ。
作者のゆうきゆうさんが6月17日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、1.2万以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、ゆうきゆうさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
知識がもたらす“生きる力”の正体とは

『勉強はメンタルヘルスのためにも大切だよ、という話』(1/8)
ある日、講義で語られたのは「学歴と自殺率の関係」。
一般的には勉強のストレスが大きく、学歴が高いほど生きづらいと思われがちだが、実は統計的に自殺率は低くなるという。なぜなら、知識を得ることで視野が広がり、閉塞感に苦しむリスクが減るからだ。
若いうちに努力し、学ぶことで、将来の困難を乗り越える力が育まれる。重要なのは結果よりも「学ぶ習慣」。大学進学に限らず、資格取得や読書でもよい。今この瞬間に勉強を始めることが、未来を変える一歩となる――。
物語を読んだ人からは、「相関関係はありそう」「勉強はメンタルの健康にもよい」「めっちゃ共感〜」「ストレスのモヤモヤした原因を言語化するだけでも、状況が把握できて頭も心もスッキリするからなー」「好きな事を好きなだけ学んでいこう」など反響の声が寄せられている。
なぜ今「勉強」が命を守る手段になるのか

『勉強はメンタルヘルスのためにも大切だよ、という話』(2/8)
―― 『学歴と自殺率の関係』をテーマに漫画を描こうと思われたきっかけや理由を教えてください。
現在、自殺している人は大変多い状態です。数年前にいったん落ち着いてきたのですが、コロナ禍のあとから再び増加してしまっている状態です。
特に女性よりも男性の方が自殺率は多く、悩みを相談できず、一人で抱え込んでしまい、結果的に「自殺しかない」と判断している可能性があります。今回の内容は、自殺率と学歴の関係性を通して、自殺の危険についてより多くの人に知っておいてほしい、そしてそれによって少しでも早く相談し、予防につながれば、と思って作りました。
――本作のキャラクター造形やビジュアル表現で特にこだわった点があれば教えてください。
体育会系の男性教師が出てくるのですが、いわゆる昔からいる熱血パレーボールコーチみたいなイメージで描いてもらっています。全貌を読みたい方はぜひマンガ本体を!
――読者に正しく伝えるため、データや統計を扱う上で意識されたことは何ですか?
・一方的すぎる主張はせず
・でも面白さと記憶に残してもらうために、マンガとしてのインパクトを強める
という意味で毎回バランスを考えています。
――登場人物たちの心情の表現や心理描写で工夫された部分があればお聞かせください。
基本は学習マンガという仮面をかぶったギャグマンガなので、いかにして読者さんにウケてもらうか、ということを常に意識しています。
――読後、読者にどのようなことを考えてほしい、感じてほしいか教えてください。
精神病の知識、心理学の知識などをたくさん知ってもらうことで、
「あ、今の精神状態はコレかな?」
「あのマンガで読んだこのテクニックで、気分が安定した!」
「あのマンガの知識で救われた!」
みたいな状況に一人でもなれば大変嬉しいです。
何より紹介しているすべての内容は、自分自身が学ぶことで「知って良かった」「自分自身が救われた…!」という内容のみなので、そのエッセンスが少しでも伝われば、と。ある意味、過去の自分自身に向けて描いているのかもしれません。
――最後に、今回の作品を読んでくださる方々へメッセージをお願いいたします。
かのチャップリンは、映画の中でこう言いました。
「人生は意味じゃない。何を希望するかだ。キミは何を望む?」
落ち込んだときほど「人生の意味は?」とか「何のために生きてるんだ?」なんて考えてしまいます。
しかし重要なのは、「何をしたいか」。
休みたいなら休めばいいですし、何かについて知りたいと思ったら本や自分のマンガを読んでみてください。小さな行動から、人生は変わっていくはずです。