まずい?しょっぱい?でも大ヒット!ゼネコンが作った「しおゼリー」塩分と美容成分配合で手軽に熱中症対策

ゼネコンが手がけた熱中症対策食品が大ヒット商品となっている。

ゼネコンが手がけた熱中症対策食品とは?

三和建設(大阪市)が現場の声を反映させて製作したのは「ゼネコンが作ったしおゼリー」。細いパウチ状のゼリーはコンパクトで、ポケットや鞄にしのばせておけるサイズ感。味はぶどう、レモン、ライチなど5種類。しっかり塩分補給ができる成分なので、SNSでは「まずい」「しょっぱい」といった声も多数。商品発起人である、大阪本店長の川口秀夫さんに話を聞いた。

社内には大量にゼリーがストックされている

――開発のきっかけは何だったんでしょうか?

川口:私も現場監督であり、夏の厳しさを経験していました。塩飴やタブレットを支給していましたが職人さんは誰も食べてくれず、私自身も、乾いた喉を通らず食べられませんでした。時は経ち、2017年に機能性食品を扱う会社「岩瀬コスファ」の建設時に相談してみると「ゼリーならどうですか?」と提案されたんです。世の中にもっとおいしい熱中症対策食品があってもいいし、なければ作ってしまえ!ってことで、まずは当社の社員と作業所向けに製作してもらいました。

現場の声が反映されました

――ゼネコンならではの工夫があるようですね。

名前やデザインも、3Kのイメージを払拭する爽やかさ

川口:屋外にいることが多い社員は、日焼けによる紫外線ダメージを多大に受けることから、美容成分にも着目して開発しました。開発当時は、「3Kしおゼリー」というネーミングにしており、建設業界に長くはびこる3K(きつい、汚い、危険)というイメージを払拭するために、美容成分「こんにゃく、コラーゲン、きくらげ」の3Kを配合にすることで、悪しきイメージを無くしたいという想いも込めております。

現在は内容を一新しましたが、開発当時のポリシーは変えず美容のためにマルチビタミン、さらに筋肉疲労回復のためのBCAA必須アミノ酸や、内臓脂肪抑制するための茶花乾燥エキスを配合しました。

――開発時の印象的なエピソードは?

川口:の開発は冬場に行ったので、会議室に暖房をいれ防寒服を着ながら体温を上げ、夏を演出しながら試食していたのは今ではいい思い出です。

ーーおススメの食べ方は?

飽きないよう、味は5種類

川口:当社の社員には全体朝礼、全体昼礼、10時や3時の休憩で、1日に4~5本食べてもらっています。キンキンに凍らせておいて、食べる前には手握ったり頭に当てるなど、体を直接冷やすことにも活用。ある溶けたところでツルッと食べてみてください。建設現場ではもちろんですが、スポーツ用、子供やお年寄りのおやつなどにもお勧めです。

空調服と塩ゼリー、両方欠かせません

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SNSでは「あまじょっぱいブドウ味がうまい」「塩ちゅーると呼んで愛用してる」「しょっぱい!」「甘くて美味しいな~って感じる時は危険な証拠。」などの反響が寄せられた。厳しい夏に対応するため、日々増える対策グッズ。上手に使い夏を乗り切りたい。

三和建設 HP

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(よろず~ニュース特約・米田ゆきほ)