イタリアが誇るチーズの王様「パルミジャーノ・レッジャーノ」を、イタリア料理店・チニャーレで堪能
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会が、「パルミジャーノ・レッジャーノ」のランチョンを主催した。
世界屈指のナチュラルチーズ「パルミジャーノ・レッジャーノ」をテーマにしたランチョンが今年8月末、東京都・駒場のイタリア料理店「チニャーレ エノテカ」で開催された。主催はパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会。同協会が推進する新コンセプト「パルミジャーノ・レッジャーノ道」の活動の一環で、そのキーワードのひとつである「Buono=おいしさ」を体現した。
“チーズの王様”と評される「パルミジャーノ・レッジャーノ」。
協会は1934年に設立され、約1000年にわたり地域限定で生産されてきたチーズの品質を守り続けてきた。現在も原産地呼称保護(DOP)制度のもと、品質保証と模倣品の排除を徹底。日本市場では「道(Do)」という概念を重ね合わせることで、文化的な背景とともに、その価値を広めている。
今回用意されたのは、24カ月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノ。ナッツのような香ばしさとバランスの取れた旨味が特徴的な、万能タイプのチーズだ。
予約困難なイタリアン「チニャーレ エノテカ」。この日だけの特別メニューが提供された。
この日の舞台となった「チニャーレ エノテカ」は、通常ディナー営業のみだが、特別に昼の時間を貸し切りに。オーナーシェフの東森俊二が、その腕を振るう。日本の食材を組み合わせた独自の料理が披露され、パルミジャーノ・レッジャーノの多彩な表情を引き出した。
本マグロ、マダコ、ヒラメ、水茄子の刺身。チーズをオリーブオイル・バルサミコ酢・レモンとのソースにたっぷりとのせて。
ホイール半分を惜しみなく使用し、チーズの魅力を余すところなく伝えるメニューが提供された。テイスティングに始まり、花ズッキーニのフリットにチーズとバジル、トマトを合わせた一皿、本マグロ、マダコ、ヒラメといった刺身とチーズの意外な調和、黒毛和牛フィレのカツレツとサルサ・ベルデ、さらにパルミジャーノ・レッジャーノのホイールを使って仕上げる手打ちパスタ。最後はパンナコッタと季節のフルーツで締めくくられた。
黒毛和牛フィレのカツレツ、サルサ・ベルデ添え。
協会の担当者は、「模倣品が多い中にあって、本物のパルミジャーノ・レッジャーノの特別性を伝えることが使命」と語る。イタリアでは金融担保としても利用されるほどの価値を持つ食材であることも紹介された。熟成期間ごとに異なる香りや、味わいを楽しめる奥深さに加え、無添加であることから、子どもから大人まで安心して味わえる点も魅力。本物だからこその力強さと普遍性が示された。
パンナコッタ、季節のフルーツとともに。
1000年を超える歴史を有し、厳格な品質管理のもとで受け継がれてきた伝統と、日常の食卓を豊かに彩るおいしさ。「チーズの王様」と呼ばれる理由がわかった。
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会
www.parmigianoreggiano.com