身長差25cmの2人、“仲良い友達”ではなく「恋人になりたい」発言が「ロマンチック」と反響【漫画】
『凸凹×コミュニケーション』より
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『凸凹×コミュニケーション』(リブレ刊)の第1話を紹介する。『恋にめかくし』(集英社刊)で知られる作者の芽沢めいさんが、7月10日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.5万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、芽沢めいさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
コンプレックスを刺激される

『凸凹×コミュニケーション』より
身長にコンプレックスを持っている小森。高校に入学して早々、前の席の日馬に出会ってからその気持ちはより強くなった。日馬は背が高いだけではなく、顔も整っているイケメン。小森は羨ましいと思いつつ、日馬の「黒板…見えんかったらスマン」という発言に苛立ちを覚えてしまう。
彼に対し良い印象を持っていないものの、日馬が階段で先生に絡まれている場面に遭遇し、とっさに助け舟を出した小森。このことがきっかけで、2人は仲良くなっていくが…。
本作を読んだ人たちからは、「身長差かわいい」「好きの気持ちがめちゃくちゃ伝わる」「この関係良い」「条件がロマンチック」など、多くのコメントが寄せられている。
作者・芽沢めいさん25cm差は何度も確認しながら描いている

『凸凹×コミュニケーション』より
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?。
昔から背の低い男の子や身長差があるという設定が好きで、よく好んでそういった作品にたくさん触れてきました。今までずっと読む専門で十分に満足していたんですが、担当さんからお話をいただいた時に例としてあげていただいた『ちっちゃい受け』という単語を見て「私もこの属性で漫画描いていいんだ…!?」と新鮮に驚いたのを今でも覚えています。そこからはとにかく私の一番好きな大きい攻めと小さい受けのキャラクターを考えて生まれたのが日馬と小森の2人。なのでバツコミュは描きたい話があったというよりもこの2人の恋愛が見たい…!どんな風に好きになっていくんだろう?とワクワクしながら見守った物語でした。
――本作は、身長差がある2人がテーマとなっていますが、2人を描くうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
25cm差というのを具体的に出しているので現実的にちゃんとその差になるようツールを使って何度も確認しながら描いたのがやっぱり1番こだわったところです!そして小さい小森は必然的にいつも日馬を見上げる形になり上目遣いで描くことが多いんですが、日馬と一緒の気持ちになってそんな小森をかわいいなぁと思ってもらえたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最終話の階段でのキスシーンが1番のお気に入りです!身長差カップルを描くなら絶対にこれは外せないと思っていたので描けてよかったです。でも小森は階段を1段登ったとて日馬の身長には追いつかないんですよね。でもその1段の差でやっと普通の恋人のようにちょっと背伸びしたら届く距離になるんです。日馬へ想いを伝えるために自分から歩み寄ってその行動に移せる小森のカッコよさとでもやっぱりちっちゃくてかわいい!!の両方をぜひ味わってもらいたいです。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
物語の中で互いの言動に救われた、という描写を必ず入れるようにしています。劇的に世界が変わるわけではないけれど、そのキャラクターにとって1番欲しかった言葉をもらえたことで昨日よりも自分を好きになれたり、大事にしてあげられたりするような、そんな優しいきっかけをいつも探しながら物語を作っている気がします。
――芽沢さんが描くキャラクターは、表情が豊かで心の機微が手に取るようにわかります。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
笑った顔や照れた顔、泣き顔なんかは特にそのキャラクターの個性が出ると思っているので1番楽しく、気合を入れて描いています。今回で言うと小森は特に照れ顔の種類が豊富で、その照れ方の違いで心の変化を描くことが多かったかもしれません。
――今後の展望や目標をお教えください。
今回ずっと好きだった身長差の話を描けて本当にとても楽しかったのですが、まだまだ好きな属性や展開、関係性などがたくさんあるのでこれからも「それ、私が描いてもいいんだ!?」な物語を皆さんにお届けできたら嬉しいです!そして願わくばもっともっといろんな人に私の描く漫画に出会ってもらえる機会がありますように…!そんな新しい読者さんに1人でも多く届けられるようずっと漫画を描き続けていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
ここまで読んでいただきありがとうございます!本当にいつも、漫画を読んでくださる皆さんがいるからこそ頑張れています。私はこれ大好きだけど、本当に面白いのかな…好きになってもらえるかな…と読んでもらうまではいつもとっても不安なんです。そんな不安も皆さんからいただく声をはじめとして好きになっていただけたんだと知れるたび、本当に救われた気持ちになっています。私の漫画が皆さんの楽しみの1つになってもらえるようにまだまだ頑張ります!これからもどうぞよろしくお願いします〜!