一生に一度は訪れたい、世界の絶景灯台 30
- スペインにある「ヘラクレスの塔」は世界最古の現役の灯台で、その歴史は紀元1世紀後半にまで遡る
- ドイツのボーデン湖に建つ「リンダウ灯台」には時計もついている
- フランス最西端にある「ケルモルヴァン灯台」は現役の灯台だ
- 「ダイヤモンドヘッド灯台」はアメリカのハワイ州ホノルルにある有名なダイヤモンドヘッド・クレーターの海岸線にある
- アイルランドの「ファナド灯台」は1817年、この5年前に起きた事故を受けて建てられた
- ギリシャの「ハニア灯台」は16世紀後半に建てられた
- 「ニースト・ポイント灯台」はスカイ島の西端にある、スコットランドで最も有名な灯台のひとつ
- 「エルドレッドロック灯台」はアメリカのアラスカ州最古の灯台だ
- イングランドにある小さな木造灯台「ロー灯台」はその9本の「脚」のおかげで人気撮影スポットになっている
- アメリカのノースカロライナ州にある「ボディアイランド灯台」のビームはとても明るく、沖合19マイル(約30キロ)まで届く
- アメリカのメイン州にある「バスハーバー・ヘッドライト」は1988年に国家歴史登録財に登録された
- インドにある「コバラムビーチ灯台」からは砂浜が見渡せる
- 「ケープバイロン灯台」はオーストラリアで最も東に位置する灯台
- 曲がりくねった石の階段は、ギリシャの「トゥリティス灯台」へと続く
- ニュージーランドの北島にある「ケープレインガ灯台」… この岬はマオリの人々にとっての聖地だ
- アルゼンチンの「エクレルール灯台」の近くではペンギンやセイウチがのんびりしている
- 「ペギーズコーブ灯台」はカナダのノバスコシア州を代表する観光スポット
- スペインの「モウロ灯台」は無人島にある
- デンマークの「ルビャオ・ クヌード灯台」は砂丘に囲まれている
- アメリカのオレゴン州にある「ヘシータヘッド灯台」はアメリカで最も写真に撮られた灯台と言われている
- イタリアのべネチアにある「サン・ジョルジョ・マッジョーレ灯台」は何世紀もの歴史がある
- アメリカのミシガン州にある「ビッグセーブルポイント灯台」は五大湖で最後に水道と電気を導入した灯台だ
- 「セントメアリーズ灯台」はイングランド北東部にある
- 「スプリットロック灯台」はアメリカのミネソタ州、高さ130フィート(約40メートル)の崖の上にある
- 「ヤーキーナヘッド灯台」はアメリカのオレゴン州ニューポートで最も古い建造物とされている
- ウルグアイの「ホセ・イグナシオ灯台」の砂色は周囲の岩や砂丘に溶け込むようだ
- アメリカのメイン州にある「ポートランドヘッド灯台」が初めてその光を放ったのは1791年だ
- アイルランドの「フック灯台」は800年前に建てられた
- アメリカのマサチューセッツ州プリマス郡にある「ボストン灯台」は、1716年に建てられた北米最古の灯台だ
- イギリスの「サウススタック灯台」は野鳥愛好家にとって完璧な旅先だ

ギリシャのトゥリティス灯台。
- 火山から砂丘まで、灯台は世界各地の絶景に建てられてきた。
- スペインのヘラクレスの塔は世界最古の現役の灯台だ。
- スコットランドにあるニースト・ポイント灯台など、歩道を通ってアクセスできる灯台もある。
GPSやレーダービーコンといった航海支援装置の技術的進歩によって、ほとんどの灯台が不要になったとはいえ、灯台は各国の海岸に"安全"と"不動"の象徴として残っている。
世界各地で灯台は火山や小さな島、崖の上に建てられたが、今では崩れ落ちそうな岩の上にグラグラと不安定に建っているものもある。
ギネス世界記録によれば、アメリカには約670の灯台が残っている。アメリカ調達庁(US General Services Administration)は毎年、歴史的灯台保存法(National Historic Lighthouse Preservation Act)に基づき、一部灯台を一般に提供している。2023年にはペンシルベニア州、コネチカット州、メイン州にある歴史的な灯台を含め、過去最多の10基が譲渡されたり、競売にかけられるなどした。
他にも、見学が可能だったり、遠くから眺めることのできる灯台もある。
インドからスコットランドまで、世界各地の象徴的な灯台を写真とともに紹介しよう。
スペインにある「ヘラクレスの塔」は世界最古の現役の灯台で、その歴史は紀元1世紀後半にまで遡る

ヘラクレスの塔。
この古代ローマの灯台はユネスコの世界遺産に登録されている。スペイン北西部のラ・コルーニャの港の入り口に建っている。
ドイツのボーデン湖に建つ「リンダウ灯台」には時計もついている

リンダウ灯台。
リンダウ灯台はドイツ最南端にある灯台だ。1856年に建てられた。
フランス最西端にある「ケルモルヴァン灯台」は現役の灯台だ

ケルモルヴァン灯台。
ケルモルヴァン灯台は1849年に建てられた。
「ダイヤモンドヘッド灯台」はアメリカのハワイ州ホノルルにある有名なダイヤモンドヘッド・クレーターの海岸線にある

ダイヤモンドヘッド灯台。
Hawaii Guideによると、この灯台はワイキキの岩礁に近づかないよう船舶に警告するために建てられた。
アイルランドの「ファナド灯台」は1817年、この5年前に起きた事故を受けて建てられた

ファナド灯台。
そのほぼ100年後の1917年、ドニゴール州にあるこの見事な灯台は落雷を受けつつも生き延びた。
ギリシャの「ハニア灯台」は16世紀後半に建てられた

ハニア灯台。
エジプト風のこの灯台はトルコ占領時代に荒廃し、1824年から1832年にかけて再建された。灯台は元の土台の上に建っている。
「ニースト・ポイント灯台」はスカイ島の西端にある、スコットランドで最も有名な灯台のひとつ

ニースト・ポイント灯台。
1900年に建てられたこの灯台は現在、自動システムを採用し、無人化されている。 歩道を歩いて行くことができ、周囲の崖の素晴らしい景色を眺めることができる。
「エルドレッドロック灯台」はアメリカのアラスカ州最古の灯台だ

エルドレッドロック灯台。
この灯台は1905年に建てられた。公式サイトによると、当時建設された灯台の中で現存する唯一の八角形の灯台だ。
イングランドにある小さな木造灯台「ロー灯台」はその9本の「脚」のおかげで人気撮影スポットになっている

ロー灯台。
ロー灯台はイングランドのバーナム・オン・シーにある唯一の現役灯台だ。
アメリカのノースカロライナ州にある「ボディアイランド灯台」のビームはとても明るく、沖合19マイル(約30キロ)まで届く

ボディアイランド灯台。
ノースカロライナ州のアウター・バンクスにあるこの灯台の高さは156フィート(約47.5メートル)ある。
アメリカのメイン州にある「バスハーバー・ヘッドライト」は1988年に国家歴史登録財に登録された

バスハーバー・ヘッドライト。
アーカディア国立公園にあるこの灯台は1858年に建てられた。その高さは56フィート(約17メートル)だ。
インドにある「コバラムビーチ灯台」からは砂浜が見渡せる

コバラムビーチ灯台。
コバラムビーチの灯台はとても美しく、そのビーチ(「ライトハウスビーチ」)は灯台にちなんで名付けられた。142段の階段を上ると、プーバル島と有名なビーマパリーモスクが一望できる。
「ケープバイロン灯台」はオーストラリアで最も東に位置する灯台

ケープバイロン灯台。
1899年に建設されたこのコロニアル様式の灯台は、高さ74フィート(約22.6メートル)。
曲がりくねった石の階段は、ギリシャの「トゥリティス灯台」へと続く

トゥリティス灯台。
石の尖塔の上に立つこの灯台はまるで『リトル・マーメイド』から飛び出してきたかのようだ。第二次世界大戦で破壊され、1990年代初めに再建された。その美しさは変わらないという。
ニュージーランドの北島にある「ケープレインガ灯台」… この岬はマオリの人々にとっての聖地だ

ケープレインガ灯台。
ニュージーランド自然保護局によると、ケープレインガは人気観光地であると同時に、マオリの人々にとっての聖地だ。死者の魂がこの岬に立つポフツカワの老木に飛びおり、木の根を伝って地中に入り、先祖の故郷へ旅立つとされている。
アルゼンチンの「エクレルール灯台」の近くではペンギンやセイウチがのんびりしている

エクレルール灯台。
エクレルール灯台はアルゼンチンの南端にある。
「ペギーズコーブ灯台」はカナダのノバスコシア州を代表する観光スポット

ペギーズコーブ灯台。
今も現役のこの灯台は、この地域で最も人気のある観光名所の1つだ。
スペインの「モウロ灯台」は無人島にある

モウロ灯台。
19世紀に建てられたこの灯台はスペインの北部にある。
デンマークの「ルビャオ・ クヌード灯台」は砂丘に囲まれている

ルビャオ・ クヌード灯台。
ただ、ヴェンシュセル歴史博物館 によると、1900年代に灯台が建てられた時、砂丘は近くになく、今よりもずっと内陸にあった。長い年月の間に海は侵食し、風は砂を巻き上げ、その光はほとんど見えなくなった。
アメリカのオレゴン州にある「ヘシータヘッド灯台」はアメリカで最も写真に撮られた灯台と言われている

ヘシータヘッド灯台。
この灯台はオレゴン州沿岸で最も明るい。魅力的な朝食付きのホテルもある。
イタリアのべネチアにある「サン・ジョルジョ・マッジョーレ灯台」は何世紀もの歴史がある

サン・ジョルジョ・マッジョーレ灯台。
ベネチアのポンツーンの先にあるこの灯台は1813年に建てられた。
アメリカのミシガン州にある「ビッグセーブルポイント灯台」は五大湖で最後に水道と電気を導入した灯台だ

ビッグセーブルポイント灯台。
ビッグセーブルポイント灯台は高さ112フィート(約34メートル)で、ミシガン湖の美しい湖岸に立っている。ラディントンの町に近い。1940年代に水道設備が導入されたとLighthouse Digestは伝えている。
「セントメアリーズ灯台」はイングランド北東部にある

セントメアリーズ灯台。
セントメアリーズ島にこの灯台とコテージは19世紀後半に建てられた。2011年に約55万3000ドル(約8660万円)で売りに出されたこのコテージには、19世紀の落書きやドアの一部に銃痕が残っていると当時、BBCは報じた。
「スプリットロック灯台」はアメリカのミネソタ州、高さ130フィート(約40メートル)の崖の上にある

スプリットロック灯台。
スペリオル湖の北岸に立つこの灯台は、広さ2000エーカーを超えるトレイル、水路、キャンプ場を備えたスプリットロック灯台州立公園の中にある。
「ヤーキーナヘッド灯台」はアメリカのオレゴン州ニューポートで最も古い建造物とされている

ヤーキーナヘッド灯台。
この灯台はヤーキーナ湾州立公園の中にある。
ウルグアイの「ホセ・イグナシオ灯台」の砂色は周囲の岩や砂丘に溶け込むようだ

ホセ・イグナシオ灯台。
ウルグアイ南部の海岸に最初に住んだスペイン人入植者にちなんで名付けられたこの灯台は、1877年に建てられた。
アメリカのメイン州にある「ポートランドヘッド灯台」が初めてその光を放ったのは1791年だ

ポートランドヘッド灯台。
連合会議の議長ジョン・ハンコック氏は独立宣言に署名しただけでなく、この灯台の灯台守の宿舎の建設を認める契約書にも署名した。
アイルランドの「フック灯台」は800年前に建てられた

フック灯台。
フック灯台はアイルランド最古の灯台で、スペインの「ヘラクレスの塔」に次いで世界で2番目に古い現役の灯台だ。
アメリカのマサチューセッツ州プリマス郡にある「ボストン灯台」は、1716年に建てられた北米最古の灯台だ

ボストン灯台。
もともとの灯台は1776年の独立戦争で破壊され、1783年に再建された。国立公園局によれば、この灯台はアメリカで2番目に古い灯台だ。
「理想的なアメリカの灯台」と呼ばれることも。
イギリスの「サウススタック灯台」は野鳥愛好家にとって完璧な旅先だ

サウススタック灯台。
観光客は灯台の上まで上がってウミバトやオオハシウミガラス、ツノメドリといった何千羽もの海鳥を観察することができる。ちなみに1809年に建てられたこの灯台は、幽霊が出るとも言われている。