日経平均が一時600円高 日米会談で「ドル高是正要求なし」好感

市況
25日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まり、一時、前日終値より600円超上昇し、3万5600円台をつけた。日本時間の同日未明に米国で開かれた日米財務相会合の後、加藤勝信財務相は、米側から「ドル高」を是正する要求はなかったと明言。前日の米国株式市場で主要な指数が上昇したこともあり、市場に安心感が広がった。
24日の米ニューヨーク市場でダウ工業株平均は前日より486.83ドル(1.22%)高い4万0093.40ドルで取引を終えた。トランプ米政権が中国に対する関税政策を巡り、軟化姿勢を示したことで貿易摩擦への警戒感が和らいだ。
また、訪米中の加藤財務相は24日午後(日本時間25日未明)、米ワシントンでベッセント米財務長官と会談。会談後の会見で加藤氏は「米国から為替水準の目標や、それに対する管理の枠組みの話は全くなかった」と述べた。
こうした流れを受け、25日の日経平均は前日より348円高い3万5387円で取引が始まった。ほぼ全面高の展開で、電機や機械など輸出関連株の上昇が目立っている。