40代ミニマリストがあえて「手放さない」もの4つ。家計簿、クルマ、賃貸暮らし…家族の幸せを優先
ミニマリストと聞くと「もたない暮らし」や「なんでも手放す」というイメージをもたれがち。でもミニマリストの本質は「減らすこと」ではなく自分にとって本当に必要なものだけを選ぶということなんです。そんな選択を続けてきた、ミニマリストカヨさんの「手放さない」「使い続ける」と決めている4つのことをご紹介します。
ミニマリストカヨさんが「手放さない」「使い続ける」こと4つを紹介します
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1:家計簿アプリは使わない。家計簿の「手間」がちょうどいい
便利な家計簿アプリがたくさんある今、私も一度は使ってみたことがあります。レシートを撮るだけで自動で記録され、グラフで分析もしてくれる。まさに理想の時短ツール。ですがどうしても「予算を守る」という意識が育ちませんでした。
結局、たどり着いたのは紙の家計簿。正直、手書きは面倒です。買い物のたびにレシートを広げ、ノートに日付や項目、金額を記入していく。だけどこの「手間」こそが、私にとっては最大のメリットでした。
ひとつひとつ書き出すことで「今月あといくら使えるか?」「この出費は必要だったか?」を自然と意識するようになり、気づけば無駄遣いも減り、毎月の予算内で暮らせるように。便利さを手放すことで、お金との距離がぐっと縮まりました。
一方で、銀行口座や証券口座の管理はすべてオンラインに切り替えています。通帳記入や書類の保管は、私にとっては手放していい「ムダ」だと気づきました。
計管理方法は人それぞれなので、自分に合った方法を見つけることが大切だと感じています。
2:クルマは手放さない。大切なのはもつ理由を自分で選ぶこと
ミニマリストといえば、「クルマをもたない」ライフスタイルを思い浮かべる方も多いかもしれません。
実際、私自身も車がなくても困らない場所に住んでいます。スーパーも駅も徒歩圏内。公共交通機関やシェアカーを利用すれば、たいていの用事はすませられます。それでも、わが家にはクルマがあります。
理由は、夫が大のクルマ好きだから。週末のドライブや、家族との時間を楽しむひとつの手段として、彼にとって車は「好き」や「楽しみ」の象徴です。
正直に言えば、維持費はかかります。ガソリン代、保険、車検、駐車場代…。でもだからこそ、クルマを「ぜいたく品」として受け入れた上で、ほかの固定費をできるだけ抑える工夫をしています。たとえば保険の見直しや、スマホのキャリアを格安simに変更するなど。
優先順位を自分たちで明確にすることで、クルマのある暮らしもストレスなく成り立っています。
3:テレビも手放さない。家族の楽しい時間はなにより大切だから
ミニマリストというと「テレビをもたない」「メディア断ち」といったストイックなイメージをもたれがちです。
実際、私自身はあまりテレビを観ません。ニュースや情報はスマホやネットで十分ですし、静かな時間のほうが落ち着くタイプです。だから、正直なところ「テレビを手放したいな」と思ったことも何度かありました。
でも、わが家にはテレビがあります。それは、夫と息子が大のテレビ好きだから。とくに休日は、家族で映画やバラエティ番組などを観るのが恒例になっていて、そんな時間を楽しみにしている二人の姿を見ると、「手放す」という選択肢は自然となくなりました。
自分が見ないからといって、家族から楽しみを奪ってしまうのは本末転倒。
テレビがあることで生まれる家族の笑い、団らんの時間。それは今しか味わえないかけがえのないもの。手放すことだけが正解ではなく、「残すことで得られる幸せ」に目を向けるのも、ミニマリストらしい選択のひとつだと思っています。
ものを手放すことが目的ではなく、なにを持ち、なにを残すかを自分たちの価値観で選び取ることが重要だと考えています。私たちにとって、クルマやテレビは単なる物以上に「楽しみ」や「家族の時間」を生むものとして、残すべきものだと感じています。
4:家は買わない。暮らしに自由を残すための選択です
わが家は賃貸暮らしを選んでいます。家を買わないという選択にはいくつか理由があります。
住宅ローンを何十年も組むことには、大きな責任やリスクが伴うと言われています。例えば、収入の変化やローン金利が上昇した場合、負担が増える可能性は否定できません。
また、家の資産価値は地域や条件によって大きく変動することもあり、一概に資産として扱えるかは慎重に検討する必要があると感じました。
地震や水害などの自然災害リスクも考えると、ライフステージの変化に合わせて柔軟に対応できる賃貸暮らしを選ぶ方が、私たちには合っていると感じました。
高齢になると賃貸が借りにくくなるという不安もありますが、夫婦で話し合いを重ね、現時点では賃貸を選ぶことで暮らしの自由度を残したいと思っています。