ベタつく床は「お湯ぶき」でスッキリ。ゴシゴシこすりはNG、洗剤いらずのお手軽テク
夏はフローリングがベトベトになりがち。でも、水ぶきしてもいいのかわからず、スッキリ落とす正しい方法が知りたいと考えている人は多いのでは? そこで今回、ハウスクリーニング技能士であり、おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務める尾崎真さんに、家庭でやれるフローリングの掃除方法の正解を教えてもらいました。
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夏場にフローリングがベタつく原因
夏場にフローリングがベタつく理由は、「湿気」「油汚れ」「皮脂汚れ」の3つの原因が考えられます。
夏場は湿度が高く、空気中の汚れが水分と一緒になって床に落ちやすい状況です。
とくに、リビングダイニングなどキッチンに近い部屋では、料理の油煙(油を含んだ水蒸気)が多く発生します。エアコンをフル稼働することにより、料理中の油を含んだ空気がキッチンの換気扇より遠いリビングの方に引っぱられることで、部屋全体に広がります。
さらに、汗をかきやすい季節なので、皮膚から出る汗や足の裏の汗と皮脂汚れも蓄積されることで、フローリングがベタつく原因になります。
フローリングがベタつくときの「NG対処法」3つ
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フローリングのベタつきが気になるときに、次の対処法は避けましょう。
●NG対処法1:強い洗剤や大量の水を使う
フローリングの素材はとてもデリケート。とくに有機溶剤、界面活性剤などが多く含まれる洗剤を使うと、変色やシミの原因になる可能性があります。
また、大量の水を使うと木材が水分を吸って膨張してしまい。床材がボロボロになってしまう可能性があります。
●NG対処法2:水ぶきだけで終わらせる
ウェットタイプのシートでふくと一見、汚れがとれているように見えますが、汚れを含んだ汚水が床の表面に塗り広げられて残ったままです。さらに、その上から汚れが蓄積してしまいます。
水ぶきしたあとは、必ず乾いたタオルで汚れた水分をふきとって仕上げましょう。
●NG対処法3:ゴシゴシふき掃除をする
フローリングは、窓や外から持ちこんだ土砂などの固い汚れも存在するため、掃除機をかけずにゴシゴシこすると傷がつく可能性があります。
まずは、掃除機やドライのフローリングワイパーを使って、大まかな土砂やほこりなどを回収してからふき掃除をしましょう。
フローリングがベタつくときの「正しい対処法」
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フローリングがベタつくときの正しい対処法をご紹介します。
●工程1:掃除機やフローリングワイパーで汚れを除去する
まずはドライ洗浄で乾いた汚れから除去します。窓を開けて換気をしながら、掃除機やフローリングワイパーをフローリングの木目に沿ってゆっくりとかけましょう。木目に逆らってかけると、フローリングのつなぎ目に汚れが残ったままになってしまいます。
部屋の奥から入り口のドアに向かって、かけた場所を踏まないように、うしろに下がりながらかけるのが基本。掃除機やフローリングワイパーをかけた場所を追いかけるように前に進むと、足やスリッパの裏のほこりを再度つけてしまうことになります。
また、入り口側からかけるとかけ終わったあと、また部屋を歩いて汚してしまったり、家族が入ってきて汚れを持ちこんだりする可能性もあります。
●工程2:濡れたタオルやシートでふき掃除する
次にふき掃除です。ウェットタイプのシートでもよいですが、できれば40~45℃のお湯で固く絞ったタオルをフローリングワイパーにつけて、一般的なフローリングであれば、板3枚程度を目安に区ぎって、木目にそってお湯ぶきしましょう。
皮脂汚れや軽い汚れはお湯の温度で溶けるので、ふくだけでも十分にとれます。
キッチンなど油汚れが強い場合は、界面活性剤が入っていない重曹水やアルカリ電解水などを、お湯で絞ったタオルに少量吹きつけてこするとよいでしょう。
界面活性剤が入っている洗剤はヌルヌルしてふきとりが大変になるので、おすすめしません。
●工程3:からぶきする
仕上げにからぶきをします。お湯ぶきの水分が乾かないうちに、フローリングワイパーに乾いたタオルをつけ替えて汚水をふきとりましょう。
仕上がりの目安はからぶきをしたときにタオルが引っかからずにスーッと動くこと。これがサラサラに仕上がっている合図です。
もし引っかかる場所があるようなら、ベタつき汚れが残っているので再度、お湯ぶきをしてからからぶきしてください。
掃除のプロが伝授!「確実にきれいにするコツ」
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一気に部屋全体を仕上げようとすると、お湯ぶきの汚水が乾いてからぶきしてもとれなくなってしまうので、フローリングの板3枚程度を目安に区切って仕上げていくのが、確実にきれいにするポイントです。
普段のお掃除は、掃除機やドライタイプのフローリングワイパーなどで十分ですが、夏場は1週間に1回程度を目安に、このようにしっかりとふき掃除をすることで、ベタつきを防ぐことができます。ぜひ実践してみてください。