【年代別の平均貯蓄額】二人以上世帯・単身世帯「貯蓄額の平均値・中央値」はいくら?《お金が貯まる人の3つの共通点》
《二人以上世帯の貯蓄額》40歳代・50歳代の中央値は250万円
【年代別の平均貯蓄額】二人以上世帯・単身世帯「貯蓄額の平均値・中央値」はいくら?《お金が貯まる人の3つの共通点》
夏にボーナスが支給される方は、使いみちはもう決まっているでしょうか?
高額な買い物の支払いに充てたり住宅ローンの返済に充てたりなど、ご家庭によりさまざまでしょう。
ボーナスのようにまとまったお金が入ったときは貯蓄のチャンスでもあります。
すでに使い道が決まっていて貯蓄に回せない場合でも、貯蓄について考える良い機会といえます。
そこで本記事では、二人以上世帯・単身世帯の年代別の平均貯蓄額を解説していきます。
お金が貯まる人の3つの特徴もご紹介しますので、併せて参考にしてください。
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年代別の貯蓄額|二人以上世帯「平均値と中央値」はいくら?
二人以上世帯の貯蓄額について、金融経済教育推進機構(J-FLEC)が公表している「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考に、平均値と中央値を見ていきます。
なお、「平均値」と「中央値」は別々のものを示す値であるため、違いを確認しておきましょう。
平均値とはデータの値の合計をデータの個数で割った値のことです。
データの全体を把握しやすいですが、極端に大きなまたは小さな値があると、その影響を受けやすく実際の平均とはかけ離れることがあります。
一方、中央値とはデータの値を小さい順に並べたときに、ちょうど真ん中になる値のことです。
データの極端な値に左右されずに、実態に近い中心値が把握しやすいですが、全体を把握するには適していません。
こういった特徴から、平均額を把握する際には平均値と中央値の双方を合わせて見ることが大切です。
では、二人以上世帯の平均貯蓄額を年代別に見ていきましょう。
「二人以上世帯の貯蓄額」平均値と中央値
貯蓄額の平均値が1000万円を超えるのは、50歳代になってからが多くなっています。
その後60歳代になると急激に平均値が上がり、2000万円を超えます。
これは、退職金を受け取ることが1つの理由として考えられるでしょう。
しかし、中央値は40歳代・50歳代で250万円、60歳代でも650万円となっており、貯蓄が進んでいる世帯もあれば十分な備えができていない世帯も少なくないことがわかります。
年代別の貯蓄額|単身世帯「平均値と中央値」はいくら?
次に、単身世帯の貯蓄額の「平均値と中央値」を確認していきます。
二人以上世帯と同様に、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」のデータを参考にします。
「単身世帯の貯蓄額」平均値と中央値
単身世帯では、世帯人数がひとりということもあり、どの年代においても平均値・中央値ともに二人以上世帯より少額になっています。
また、平均値と中央値の差が二人以上世帯よりも大きく開いており、60歳代においては平均値が1679万円なのに対し中央値は350円という結果になっています。
定年退職を迎える年代で中央値が350万円だと、いざというときの費用がカバーできない可能性があるでしょう。
ここまで、年代ごとの二人以上世帯・単身世帯の平均貯蓄額を見ていきました。
自分の貯蓄額は平均と比較して高いのか低いのか把握できたでしょうか。
もし平均より低かったり、ご自身の目標とする貯蓄額に達していなかったりした場合でも、これから計画的に貯蓄を始めれば、将来のための資産形成をしていくことは可能です。
お金が貯まる人の3つの共通点
「お金がなかなか貯まらない」という方は、お金が貯まる人の特徴を知ると自分の資産形成方法の役に立つでしょう。
お金が貯まる人に共通する特徴を3つご紹介していきます。
お金が貯まる人の共通点(1)家計収支を定期的に確認し把握している
お金が貯まる人は、家計収支を定期的に確認することでお金の流れを見える化し、きちんと把握しています。
毎月いくらの収入があり、何にいくら使っているのかを把握していなければ、家計の無駄や改善点を見つけることは難しいです。
お金の流れが見えてくると、いくら貯蓄に回せるかや、節約できる箇所を確認しやすいです。
家計簿をつけるのが基本ですが、時間や手間を省きたい場合は家計簿アプリを活用するのも良いでしょう。
使い勝手の良いものを選んで、日々のお金の管理に役立てましょう。
お金が貯まる人の共通点(2)先取り貯蓄を活用している
お金が貯まる人の特徴として、先取り貯蓄をしていることが挙げられます。
先取り貯蓄とは、毎月一定金額を決まった日に自動で引き落として貯蓄へ回す方法のことです。
たとえば、先取り貯蓄の引き落とし日を給料日にすると、残高不足にならないよう引き落とすことが期待できます。
いつまでにいくら貯蓄をしたいのか決めると、逆算して毎月の積立額を決めやすいでしょう。
お金が貯まる人の共通点(3)節税しながら資産運用をしている
お金が貯まる人の中には、預貯金だけでなく資産運用をしている人もいます。
特にNISAやiDeCoには、資産形成と同時に節税効果が期待できる税制優遇措置が設けられています。
通常、資産運用で得た利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAやiDeCoを活用することで非課税になります。
さらにiDeCoでは、掛金が全額所得控除の対象になるほか、受取時にも税制上の優遇を受けられます。
ただし、資産運用により利益が期待できるだけでなく、は元本割れリスクをはじめとしたさまざまなリスクがあるため、金融商品ごとに異なる特徴や注意点などについて十分に理解したうえで取り組むことが大切です。
まとめにかえて
年代ごとの平均貯蓄額は、年齢が上がるにつれて高額になっていくことがわかりました。
しかし、平均値と中央値には大きな隔たりがあり、貯蓄が進んでいる世帯と貯蓄が少ない世帯との差が大きくなっています。
本記事でご紹介したような、お金の貯まる人が取り入れている方法を参考にして、自分にあった資産形成の方法を見つけて計画的に貯蓄に取り組んでいきましょう。
参考資料
・金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」