【猫×異世界】猫は好きだがそんな異世界は嫌だ!猫と人間の立場が逆転した猫様至上の異世界に困惑【作者に聞いた】

法律で「野良人間」はすべて処刑と決められてる!

気が付いたら主人公は牢屋に捕らえられていて、猫耳を生やした種族の者たちから「野良人間」と呼ばれ、処刑の日程について検討されていた!!何がどうなっているのかわからない状況ながらも、崖っぷちに立たされていることだけはしっかり理解できた。

本作の作者は漫画家の新田せん(@nittasen)さん。実は新田さんはSNS上に推し猫がたくさんいるほどの猫好き!過去にも猫語翻訳アプリをモチーフにした作品なども描いている。この作品を描いたきっかけや構想について話を聞いてみた。

ようこそ、女王様が人間好きの異世界「ニャジプト」へ

転生早々、大ピンチ!

女王様、俺を殺す気ありますか?P002

女王様、俺を殺す気ありますか?P003

本作「女王様、俺を殺す気ありますか?」は森をさまよっていた主人公が、異世界「ニャジプト」に迷い込む話。そこは「病気でも感染されたら大変」という理由で、野良人間がネコ系の亜人によって殺処分される、猫と人間の立場が逆転した世界だった!

猫好きなら誰しも、無防備な猫の姿を写真に収めて楽しんだことがあるだろう。作者の新田さんもその一人。「人間だったら絶対に恥ずかしいだろう姿をSNS上にさらされている猫さんたち(例えばトイレ中とか、ニャンタマとか笑)を見ていて、ふと立場を逆転させてみたくなりました(笑)」と、本作誕生のきっかけを語る。

ニャジプトでは野良人間は殺処分と法律で定められている。しかし、アムニャリスが女王に即位してからは一度も処刑が執行されず、それには理由がある。実はアムニャリスは大の人間好きなのだ。現実世界で人間が猫にデレデレになるのと同じ構図である。新田さんはアムニャリスについて、「物心つく前の子猫の頃から帝王学を叩き込まれ『残酷であれ』と育てられています…が、人情(猫情?)が邪魔して冷徹になりきれません」と語る。さらに、「まあ、猫のすることですからどこか抜けていてかわいいのです」と、猫への愛情が垣間見られる。

主人公は牢屋で処刑を待つ身となり、今後の展開が気になるが「続編の予定は今のところない」と新田さんは話す。さらに、「主人公はたぶん、牢屋でもあの調子で幸せに暮らしていくのではないかと思います」とのこと。飼い主の癒やしのために生きる姿は、まるで現実世界の猫のよう。

猫好きにはたまらない、異色の異世界物語。気になる人は、ぜひニャジプトの世界を堪能してほしい。

取材協力:新田せん(@nittasen)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。