【41.8℃】最高気温を更新した「伊勢崎」に初めて行ったら衝撃の連続だった
2025年夏、日本全国に名前を広く知られることになった群馬県伊勢崎市。理由はご存じ41.8℃、国内観測史上最高気温を更新したからである。
今も全国的に身の危険を感じる暑さが続いているが、日本一の伊勢崎市は肌で感じるとどうなのだろう。ふとそう思ったことで実際に行ってみたら、衝撃の連続だったのでご報告したい。
【写真】のどかな伊勢崎市
・駅からすぐに衝撃
この日は8月14日でお盆真っ只中。一発目の衝撃は伊勢崎駅に降り立ったときからいきなりやってきた。
駅前には暑さ対策として広々と設置されている屋根、そしてミスト、さらには……
すぐそこに「温度計」と最高気温を更新した場所だというのをビシバシ感じられるではないか! うおぉぉ、これが伊勢崎……!!
特に温度計は見るだけでもテンションが上がる。初伊勢崎の私はこの時点でワクワクが止まらなかった……が!!!!
それより何より、ビビったのがこの日の気温だった。というのも……
ウソだろ、おい
朝イチならまだしも午前10時でまさかの27℃。連日猛暑が続いていたにもかかわらず、この日はグッと気温が下がっていたのだ。これならワンチャン住んでる都内の方が暑かった説まであるぞ。
暑さを感じに来たのに暑さを感じない。この気温であれば公共機関を使う必要もないかぁ……ということで、急遽レンタサイクルで自転車(市内は広いので電動がオススメ)を借りて市内を移動することにした。
・ニュースになってた市役所へ
さて、ここからはスマホを頼りに観光だ。
実際に来てみると分かるが、伊勢崎市はなかなかのどかな街である。圧倒的に車社会。人が集まるのは、駅よりも車で行きやすい大通りとかだろうか。
そんなことを思いつつ、伊勢崎神社で参拝して目的地の1つである伊勢崎市役所へ。もちろんここにも温度計があって、「41.8℃」を記録したとき写真撮影に来る人がニュースになっていたのを思い出す。まぁ……
この日は11時になっても28℃だったけど。ちなみに最高気温を記録した日から1週間以上経っている。市からすると絶好のPR機会とも言えるから、どこかで「日本一」とかアピールしているかも……
なんて妄想していたものの、いたって通常運転。お盆期間ということもあってか「41.8℃」を推している様子は見受けられなかった。
・初のオートレース
ここまでまるで避暑地に来たような日を過ごしている自分にビビるが、伊勢崎といえば伊勢崎オートレースであろう。ってことで行ってみたらまたしても衝撃を受けてしまった。
さすがに昼すぎになると33℃を記録。ほとんどの人が日陰からレースを観戦していたが、ふとモニターに目をやると、な、なんと……
走路温度は57℃だと表示されていた。その上、選手たちは全身防具を装着するのだ。相当な暑さを感じながらレースしているに違いない。
偶然にもこの日はSG(スーパーグレード)のオートレースグランプリが開催中。多くの人が訪れていて、ハイレベルのアツいレースに熱狂していた。
なお、ここで現地のお父さんたちから「41.8℃の日」について話を聞くことができたのだが、やはりあの日は日差しがとにかくキツかったという。
印象に残ったのは「群馬は山多いから仕方ないよね」と慣れた感じだったこと。「41.8℃」にテンションが上がっているワケでもなく、暑さについて淡々と語ってくれた。
そうそう、体感的な暑さに関しては湿度次第でだいぶ変わってくるそうだ。湿度とのコンボがキマると本当に暑いらしい。
・最後の衝撃
そうこうしているうちにあっという間に1日が経過。猛暑やゲリラ豪雨に見舞われることもなく伊勢崎駅と舞い戻ってきたワケだが、最後の最後でまたしても衝撃を受けてしまった。
ズバリ、夜になると駅近で開いているコンビニ、そして飲食店が少ないのだ。
いちおうニューデイズがあるも閉店時間は早め。
そして駅前のベイシア(ぎょうざの満洲がある!)も深夜まで開いていない。やっていたのは「日本海庄や」くらいか。暗くなってから伊勢崎駅へ到着する人は、そのあたりを頭に入れておいた方がいいだろう。
24時間営業の感覚でいると大変なことになってしまう。結果として私は10分〜15分ほど歩いたところで晩ご飯を食べ、ようやく見つけたセブンイレブンで飲料などを買ったのであった。
──以上が伊勢崎で受けた衝撃だが、8月19日現在、向こう1週間の天気予報を見ると30℃後半……なんなら40℃の数字もチラッと見える。
あれはきっと夏のまぼろし……と言いたいものの、間違いなく現実。一体あの日は何だったのだろう。
参考リンク:tenki.jp
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.