新米なら「いつもより高くても買う」が半数 楽しみにしている“秋の味覚”ランキング トップは塩焼きで食べたい「サンマ」【AERAアンケート結果発表】

 まだまだ暑い日が続いていますが、店先には秋が旬の食べ物が並び始めました。AERA編集部のアンケートでは、楽しみにしている秋の味のトップは「サンマ」、そして「新米」と続きました。お米の値段が高止まりする続くなか、新米の価格も下がりそうもありませんが、新米なら日常的に買っている価格より高くても買うという方は約45%。秋の味覚を楽しみにしている様子がうかがえました。

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 今回の読者アンケートのテーマは、「秋の味覚」。インターネット上で8月20日から27日にかけて実施し、回答者は265人でした。

 楽しみにしている食べ物のトップは、61.5%が挙げた「サンマ」。続いて「新米」(52.5%)、「梨」(48.7%)、「ブドウ」(39.2%)、「栗」(同)、「マツタケなどのキノコ類」(34.3%)などとなりました。

 

 サンマの塩焼きや栗ご飯、キノコは炊き込みご飯や鍋にして……。好きな食材とともに、さまざまな楽しみ方もアンケートに寄せられました。

「秋刀魚を焼いて、大根おろしをのせ醤油を垂らし、頭尻尾だけを残し骨ごとバリバリ食べるのが好きです」(50代、男性)

「サンマは焼いて大根おろしとともに食します。醤油よりもポン酢の方が口当たりはいいですよ!」(50代、男性)

「お魚はシンプルに焼き魚。銀杏は煎ってちょい塩付けて、蓮根はきんぴらや天ぷらです」(50代、女性)

 

■新米なら普段より高くても

 備蓄米が流通しているものの、銘柄米の価格は高止まりしています。農林水産省によると、8月末現在、全国のスーパーで販売されているお米の販売価格は5キロあたり3800円ほど。品種が単一の銘柄米は4300円ほどとなっています。

 これから本格的に増えてくる「新米」の値段も安くはなりそうにありませんが、みなさんはどれぐらいの価格帯なら新米を買おうと思っているのでしょうか。

 まず、日常的に買っているお米の価格にはばらつきがあり、多かったのが「3501~4000円」(20.0%)や「4001~4500円」(19.6%)でした。

 それに対し、新米なら「5000円までなら買う」が最も多い29.8%。続いて多かったのが「4000円までなら買う」の23.0%でした。5000円以上の価格帯を挙げた方は、あわせて12.8%おり、ふだんの価格帯より高くても新米を買うと回答した方は45%となりました。

 また、お米を買うときに重視していることとして、突出して多かったのが「国産の米であること」の69.4%。そのほかの「銘柄米」(27.9%)、「価格が安い」(24.2%)などを大きく引き離しました。

 

■米価高騰のなか、食卓に変化は

 お米の価格が高騰し、備蓄米が販売されるようになった今、食生活にどんな変化があったのかも聞きました。

「食べるお米の量が減った」「パンや麺類を食べる機会が増えた」という声が目立ちましたが、備蓄米の味については「美味しかった」「冷めたら食べられない」と賛否あり。「まだ近所で備蓄米が売られていない」という声も複数寄せられました。

「正直、打撃強し。5キロをいつも買っていて、半分位になる前に予備にもう一袋買っていたけど財布と相談になるので、いったん米が無くなり、冷凍うどん、スパゲッティなどになる時がある」(60代、女性)

「契約農家さんから直接買っているので、今のところ変化はありませんが、次回購入からは値上がりしますが、お米が好きなので食べる量は変えられないです。食生活は体を作るものなのであまり変えたくないので仕方ないと思っています」(40代、女性)

「備蓄米が美味しいので、特に変化はないが、前のような安くて美味しい米がほしい」(60代、女性)

(AERA編集部)