デスクトップPCの限界突破! 最大8枚のSSDを積めるPCIeストレージカード

OWCのPCIe拡張カード「ACCELSIOR 8M2」
圧倒的なストレージ性能「ACCELSIOR 8M2」
大容量の映像編集、VR/AR開発、AIトレーニングデータの処理。これらの現場で求められるのは、単なるデータの保存ではなく、読み書き性能まで含めた高速な作業環境でしょう。HDDはもちろん、従来のSATA SSDでもボトルネックになる場面は少なくありません。特に複数の大容量ファイルを扱う場合、転送速度と容量の両立が重要です。
OWCの「ACCELSIOR 8M2」は、クリエイティブのプロフェッショナルなニーズに応えるため設計された、PCIe 4.0×16対応の拡張カード。最大8枚のM.2 NVMe SSDを搭載可能で、RAID構成に対応。ストレージというよりは“ワークステーション向けのストレージ基盤”と呼ぶべき、異次元のスペックを誇る製品です。

最大8本のSSDを搭載できるPCIe SSDソリューション
ACCELSIOR 8M2の特徴
最大26,000MB/s超の“鬼”速ストレージ
ACCELSIOR 8M2は最大26,926MB/sもの高速転送に対応したPCIe 4.0×16接続のSSD拡張カード。搭載するM.2 SSDや接続するマシンの性能にもよりますが、PCIe 3.0システムでも高い転送速度を維持でき、大容量の4K/8K動画やTB級データの高速処理に適しています。
搭載できるM.2 SSDは8本で、合計すると最大64TBの構成が可能。しかも各スロットはフル帯域で接続されており、SSDの性能を余すことなく引き出せる設計です。ストレージ性能がプロジェクト全体の作業時間に影響するような現場では、導入メリット大アリですね!

4枚×2列でSSDを搭載可能。合計で最大64TBのストレージを拡張できる
RAID構成と冷却性能の両立
RAIDは管理ソフトウェア「SoftRAID XT」から、RAID 0/1/4/5/10といった構成が可能です。つまりは、用途に応じて速度重視にも冗長性重視にも柔軟に切り替えられます。これはさまざまなストレージ運用が求められる現場では大きなメリットでしょう。Mac ProやWindows環境でも利用できるので、クロスプラットフォームでの活用もアリです。
また、筐体には航空機グレードのアルミニウム素材と銅製ヒートシンクを採用し、さらに静音ファンによる冷却機構を内蔵。長時間・高負荷なデータ処理を実行しても、熱によるスロットリングやクラッシュを防ぎ、安定したパフォーマンスを維持します。冷却面でも、プロ向け製品として申し分ない設計です。

長時間の動作による熱対策も施されている
とはいえここは注意したい
圧倒的な性能を備えた一方で、導入にあたってはハードルの高さもあります。まず、対応するスロットはPCIe 4.0×16。つまり、デスクトップPCやワークステーションが前提であり、ノートPCなどのモバイル環境では使用できません。
また、価格面でも一般的なSSDとは大きく異なります。エンクロージャー単体でも19万200円前後(Amazon調べ)と高額で、さらに8本のSSDを揃えるとなれば、コストは非常に大きくなります。高性能ゆえにオーバースペックになる場面もあるため、「必要な性能かどうか」を見極めたうえで選びたい製品です。

Mac Pro 2019、Windows、Linuxコンピューターに搭載できる
本格的なワークステーション構築に最適な一枚
ACCELSIOR 8M2は、ストレージにおいても作業効率を極限まで追求したいプロフェッショナル向けの製品です。高速な読み書き性能と最大64TBまでの拡張性、RAID構成の柔軟性を備えており、映像編集・科学計算・AI処理など、大容量・高速性が求められる現場で力を発揮します。
一般的な外付け、シングル構成のSSDでは対応できない規模の作業にも対応できる、本格的なストレージソリューションです。導入には相応のコストと環境が必要ですが、その見返りとして得られる作業効率と安定性は大きく、まさに「ハイエンドのための一枚」です。

デスクトップPCのストレージを、さらに進化させたい人にオススメの1枚