「元旦那の暴力から逃げるときは苦労した…」経験者が語るDV男の実態にゾッ… 必要なのは「心から助けてくれる人」の存在【作者に聞く】

嫌な顔せずに依頼者を支え続けた親友

ユーモラスな漫画を描く宮野シンイチさん(@Chameleon_0219)。X(旧Twitter)で公開している「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせるという実話ベースの人気作品である。今回は、「夜逃げ屋日記」の44話と45話を紹介するとともに、著者に今回の夜逃げについて感想を聞いた。

※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

夜逃げ屋を感動させた、友情の物語

「夜逃げ屋日記」44-1

44-2

44-3

夜逃げ当日、依頼者の今野さんがDV彼氏に暴力を振るわれ、しばらく怪我の治療をすることになった。そのため、翌日に親友の橘さんと夜逃げ屋の社長、スタッフの3人で荷物を運び出す作業を終えた。

迷惑をかけたことを社長に謝罪する橘さんに対し、社長は、橘さんが以前悪態をついた日に今野さんから電話があったことを話し始めた。今野さんは家族との関係がうまくいっておらず、兄と弟は親から学費を出してもらえたのに、今野さんは奨学金の半分を実家に仕送りさせられていたという。お金に困っていたとき、橘さんがルームシェアを提案してくれ、学生時代はずっと彼女に支えられていたのだと話したそうだ。だから、橘さんの態度を許してほしいと社長に言ったのだ。

命が助かったこと、そして友情

社長もまた、親とは疎遠で元夫には暴力を振るわれた過去がある。当時の社長の周りには心から助けてくれる人はいなかったため、橘さんのような友達がいたら心強かっただろうと羨ましく思う。

その話を聞いて泣き出す橘さんに、社長は「これからも精一杯友達として今野さんを支えてやりなさい」と言葉をかけた。

宮野シンイチさんに今回の夜逃げについて感想を聞くと、「これに関しては、自分はほとんど何もしていないのでなんとも言えないところが多いですが、それでも命が助かったのはよかったと思います。もしかしたら、どこかで今野さんの今後を描くことがあるかもしれません」と語った。

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

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