桜の季節にお迎えした元保護猫 亡き母が住んでいた実家でともに過ごし究極の甘えん坊に!
「保護施設のお姉さんが『このコは抱っこさせてくれますよ』ってご紹介くださったコだけど、正確には『このコは抱っこおばけ』でしたよ!」というコメントが添えられた投稿。
桜の季節にお迎えした元保護猫 亡き母が住んでいた実家でともに過ごし究極の甘えん坊に!
引用元:@kikyou_longings
そこには、X(旧Twitter)ユーザー@kikyou_longingsさんの愛猫・さくらさん(取材当時8才)の写真が添えられていました。1.2万人が「いいね」した(2025年7月22日現在)話題の投稿について、飼い主さんにお話を伺いました。
思いもよらないきっかけで実家の生活がスタート
引用元:@kikyou_longings
2017年当時、飼い主さんは東京で家族と暮らしていました。
飼い主さん:
「郷里でひとり暮らしをしていた母が、突然、病気で他界しました。
葬儀を終え東京に戻ると、突然携帯に電話があり、郷里に近い県の企業で自分にぴったりなポジションの仕事のヘッドハンティングがありました。願ってもいない条件と単身赴任に相当に迷いましたが、天国に旅立った母が、東京で苦労していた私に『もういいよ、帰っておいで』と郷里に呼んでくれているような気がして、翌年の2月に郷里の古い一軒家に戻ってひとり暮らしをはじめました」
保護猫だったさくらさんとの出会い
引用元:@kikyou_longings
猫と暮らすことを考えていた飼い主さんは、訪れた保護猫シェルターでさくらさんに出会いました。
飼い主さん:
「保護猫のシェルターを訪ねると、一軒家のひだまりのなかで10匹ほどの猫がのんびり暮らしていました。みんな、処分寸前に保健所から引き受けた猫たちだとのこと。そのなかで、なぜか『ねえねえ、あたいを連れて帰って!』というように私の足元にまとわりついてくる子猫がいました」
その猫がさくらさんなのだとか。
飼い主さん:
「施設のおねえさんが『このコは抱っこさせてくれるんですよ』とおっしゃって、抱きあげるとさっそく私の頬をペロペロとなめてくれました。いっぺんに好きになり、手続きを済ませ連れて帰ることに。家の門をくぐると、母の自慢だった庭には満開の桜が咲いていました」
「母のお使いかも?」なつかない猫のように感じた迎え入れ
引用元:@kikyou_longings
飼い主さん:
「家に着いてキャリーバッグから出すと、まっしぐらに母のお仏壇へ走っていき、その裏に入り込んで出てこなくなりました。『やっぱり、母の使いかも』と感じました。
慣れない家で怖かったのだと思います。お仏壇からは3日ほどで出てきましたが、次は本棚の上にあがったまま2週間。仕事から帰宅するとそばに置いたカリカリとお水は減っていて、トイレもしているようだったので、少しだけほっとしました。
この頃はシェルターにいたときのさくらさんと違って、抱っこどころか、まったくなつかない猫のように思えました」
3年で訪れた変化と抱っこおばけの誕生
引用元:@kikyou_longings
そんなさくらさんが「抱っこおばけ」になったのは、迎え入れから3年たった頃なのだとか。
飼い主さん:
「今では、仕事から帰宅すると全速力でお迎えにきてくれて、へそ天で『おかえりの舞』を披露してくれます。『寝るよ~』と言えば私を先導するように2階へ駆けあがり、ベッドに先回りして『にゃお~ん』と誘います。3年くらいたった頃から寝るときは必ず腕枕ですし、いつも『抱っこ、抱っこ』とねだる、『抱っこおばけ』になりました」
迎え入れから7年半たった現在のさくらさん
引用元:@kikyou_longings
今でも、飼い主さんは「もしかすると、母の妖精なのかな?」と思うときがあるのだとか。
飼い主さん:
「家族のように慣れ親しんでくれたさくらさん。私の大切な子どもたちも、毎年満開の桜が咲く季節にこの家を訪れて、さくらさんと一緒に遊びます。単身赴任の私は、さくらさんがいるからがんばれる。天国から見守ってくれる母の遺した家で、これからもさくらさんと、一日一日を重ねていきたいと思っています」
抱っこおばけに成長したさくらさんは、飼い主さんを笑顔にしていることがわかりました。
写真提供・取材協力/@kikyou_longingsさん/X(旧Twitter)
取材・文/小崎華
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年7月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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