「旧ジャニーズ事務所と手を組むべき...」24時間テレビの再起を賭けた日テレの「原点回帰の中身」

横山は放送時間内に無事マラソンを走り切った
旧ジャニーズ事務所
チャリティーパートナーとして共演予定だった『King & Prince』永瀬廉(26)と浜辺美波(25)に熱愛報道が飛び出したかと思えば、放送当日の8月30日に同じくチャリティーパートナーを任されていた『King & Prince』髙橋海人(26)の欠席が発表されるなど、今年も話題に事欠かなかった『24時間テレビ』(日本テレビ系)。世帯平均視聴率は11%を記録し、『SUPER EIGHT』の横山裕(44)がランナーを務めた「マラソン子ども支援募金」は昨年比約2億円増の7億40万8600円を集めた。
「一昨年11月、日テレ系列の日本海テレビで24時間テレビの募金の横領が発覚。日テレ夏の風物詩は存亡の危機に直面しました。どうすればこの危機を乗り越えられるか? 局側が出した答えは『チャリティーマラソンという趣旨に合致するバックボーンを持つランナー』によるイメージアップでした。たとえば昨年、ランナーを務めたやす子(27)は高校時代を児童養護施設で過ごしたという過去があった。
今年のランナー横山は3歳のときに両親が離婚。経済的に困窮し、児童養護施設に預けられた2人の弟を養うため、中学卒業後、芸能活動と並行して建設会社に就職していた苦労人です。今回、そんな横山の過去を辿る映像が大きな反響を呼び、募金額の大幅増に貢献しました。“もう一度チャリティーの精神に立ち戻るべき”という戦略は当たったといえます」(日テレ関係者)
『24時間テレビ』といえばメインパーソナリティーを旧ジャニーズ事務所のタレントが務めるのが常だった。それが故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を受けてストップ。今年は久々の旧ジャニーズ勢の起用となった。前出の日テレ関係者によれば、「局内で何度も話し合いがもたれ、『24時間テレビ』を今後も継続させるのであれば、やはり旧ジャニーズ事務所と手を組むべき、という判断に至った」という。それだけに、放送直前の永瀬と浜辺の熱愛発覚は大打撃となった。
「『番宣になっていいのでは』と前向きに捉えるスタッフもいたのですが、永瀬が所属するSTARTO ENTERTAINMENT社から非公式に“番組内で永瀬と浜辺が2ショットになるのを避けてほしい”と申し入れがあったようで、局内は対応に大わらわ。永瀬は静岡からの中継での出演となり、2ショットになることはありませんでした。髙橋が放送当日に“ドタキャン”したことと永瀬の熱愛報道を結びつける向きもありましたが、これは単純に髙橋が体調を崩しただけでした」(同前)
別の日テレ関係者は、「今年の『24時間テレビ』に手ごたえを感じている社員が多い」と胸を張る。
「数字自体は昨年より落ちていますが、世帯視聴率、個人視聴率(特定の個人がどれぐらい番組を見ていたかを示す割合)ともに2桁を突破しました。TVerでの配信も含めると、昨年よりZ世代の視聴が増えたという調査結果も出ている。今年は5分ほどのミニ番組を作った程度で大々的なPRはやらなかったのですが結果が出たことに局内は自信を得ました。来年以降も、『チャリティー精神への回帰と旧ジャニーズ事務所の起用再開』という2大方針は継続するでしょう」
原点回帰、ということだろうか。

険しい表情でマラソンを続ける横山

沿道のファンに視線を送る気力はなかった

不測の事態に備えて、去年よりも多くの警備スタッフらが横山の周辺を固めた

ゴール直前の横山

横山を一目見ようと沿道には多くのファンが詰めかけた

ゴール直前の両国・国技館の周辺