最近ハーゲンダッツが甘すぎて…と思っていたら「ゆずホワイトショコラ」が過去イチ美味い! 和風のJAPAN MINDシリーズ

最近ハーゲンダッツが甘すぎて…と思っていたら「ゆずホワイトショコラ」が過去イチ美味い! 和風のJAPAN MINDシリーズ

ご褒美アイスの王様ハーゲンダッツ。北欧っぽい名前だが実はニューヨーク生まれで、1980年代に日本で一大ブームを巻き起こした。筆者も初めて食べたときは「こんなアイスあんの!?」とカルチャーショックを受け、とくにクリスピーサンドは好物として食べてきた。

しかしそれから数十年────極めて個人的な感想だが、なんだか最近は甘さがずっしり感じられてしまう。

外国の甘味は総じて味が濃いし、同じくアメリカの「ベン&ジェリーズ」のアイスなんて現地で食べると脳天を突き抜けるような甘さ。それに比べるとハーゲンダッツは上品で食べやすい。変わったのはライフスタイルとか加齢とか食習慣とか、筆者のほうだろう。

ところが、新発売の「クリスピーサンド ゆずホワイトショコラ」を食べたら衝撃を受けた。過去記事で江川記者がレポートした「玉露」に続き、日本的な要素を表現した「JAPAN MIND(ジャパン マインド)」第3弾だという。

・「クリスピーサンド ゆずホワイトショコラ」(希望小売価格:税込351円)

パッケージが日本の伝統文様「七宝(しっぽう)」になっていることに注目! 図と地が入れ替わると、円環にも、ダイヤにも、四つ葉にも見える面白い柄。

オレンジピールの入ったチョコレート、なんてのは既存品でもよくあるけれど、柚子使用というのが日本的。爽やかな酸味だけじゃなく、ちょっと苦くて、それが心地いいのが柚子の魅力だと思う。

中身はお馴染みのスタイル。余談だけれど、ミスドのフレンチクルーラーとか、ハーゲンダッツのクリスピーサンドとか、「子どもの頃に比べて絶対小さくなってる!」と感じる現象に名前はあるのだろうか。公式は否定しているのに、なんなら食べるたびに「また小さくなった!?」と感じるまである。

小学校の机が、大人の体格から見るとびっくりするほど小さいのと同じ? 思い出補正? 錯視的なナニカ……?

話を戻そう。サックサクのウエハースは健在。初めてクリスピーサンドを食べたときは、日本のモナカに馴染んでいるせいで、この軽やかなカリカリ&サクサク感に衝撃を受けた。

中はお馴染みのアイスクリーム……なんだけれど、よく見ると蜜のようなものが入っている!

これ柚子ソースだ! 柑橘系特有のフレッシュな香りが部屋に広がる。甘酸っぱく、ほのかに苦みも感じられるようなリアルな風味。アイスそのものも、ただのバニラかと思いきやストレート柚子果汁&果皮から抽出した柚子オイルが入っているという。柚子まわりの原料はすべて国産。

個人的にクリスピーサンドの肝は、薄~くパリパリに仕上げてあるのに、存在感を発揮しまくるチョコレート部分だと思う。濃厚かつ芳醇かつ多層的。もっと大量にチョコレートを使っていても淡泊なアイスも多々あるのに、ハーゲンダッツはレベルが違う。王者が王者たるゆえんだろう。

ただ、この部分がとくにキャラメルだとパンチが強すぎて……と最近感じていたのだけれど……

口に広がるのは柚子の爽やかさ! 果実を粉末化した柚子パウダーと、香り豊かな柚子オイルが練り込まれているそう。ホワイトチョコらしい、こってりした甘さはしっかり残しつつも、柚子の香りが清涼感をプラス。強すぎて苦手な人もいるホワイトチョコレートの “クセ” のようなものを、柚子が涼やかに中和しているというか……

さっぱりして美味しい! 食後感もくどくなくて爽やか。これなら「重いな~」とならず、最後まで濃厚感を楽しみながら食べられる。

ご褒美アイスならではの凝った味わいに、日本的な食材がアクセントを加え、文化のハーモニーを奏でている。和と洋の海を越えた出会いだ!!

・全国で期間限定販売

販売は全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、デパートなど。筆者は何店舗か回ったコンビニでは見つけられず、大型スーパーで購入した。2025年8月19日に発売され、期間限定なので、それぞれの店舗で徐々に終売していくと思われる。気になる方はお早めに!

参考リンク:ハーゲンダッツ ジャパン

執筆:冨樫さや

Photo:RocketNews24.