“ドリフトキング”土屋圭市 『頭文字D』をこよなく愛するカーオーナーと作品登場車の魅力を語る

連載開始30周年を迎えた人気漫画『頭文字D』とのコラボ企画が行われ、ドリフトキングことレーシングドライバーの土屋圭市さんと原作の再現車を所有するほど作品をこよなく愛するカーオーナーが登場。作品に登場する名車の魅力を語りました。

土屋圭市さんは長年レーシングドライバーとして活躍し、ドリフト走行を多用するドライビングから「ドリフトキング」、通称“ドリキン”と呼ばれファンから親しまれています。『頭文字D』主人公の藤原拓海の車と同じトヨタ スプリンター トレノ(AE86)を同作連載以前から愛車として所有。作品がアニメ化される際は土屋さんがアニメの監修を務め、土屋さんが実車を運転した走行音が使用されるなど、作品との関わりが深い人物でもあります。

『頭文字D』は、しげの秀一さんによって描かれた峠道を攻める走り屋をテーマにした漫画作品です。1995年から2013年に週刊ヤングマガジンで連載され、全48巻で累計発行部数は5600万部を突破し、今年連載開始から30周年を迎えます。

■主人公・藤原拓海が乗る“ハチロク”を完全再現「トヨタ スプリンタートレノ(AE86)」

最初に紹介されたのは、作品を象徴すると言っても過言ではないトヨタ スプリンタートレノ(AE86)1984年式です。所有歴21年を超えるオーナーは「土屋さんが本気で乗っても壊れない」と答えるほどのこだわりで、外装を「藤原とうふ店(自家用)」仕様にしているのはもちろんのこと、レース用のエンジンに換装するなど細部までカスタムされています。

他にもボンネットやガラスを軽量化させるなどオーナーのこだわりは止まらず、トランクの中には「藤原とうふ店」と書かれた番重までが載せられていました。さらに原作で藤原拓海が愛用していたイタルボランテ アドミラルのステアリングまで所有。土屋さんが乗り込み、車を走らせると「めっちゃいいよ。これは、スゴいちゃんとしている。ちゃんとつくっている。いい音!」と絶賛しました。

■「GT-Rが嫌い」高橋啓介に共感するオーナー マツダ アンフィニRX-7(FD3S)

『頭文字D』に登場するキャラクター、高橋啓介が乗るマツダ アンフィニRX-7(FD3S) 日テレNEWS NNN

次に紹介されたのは、主人公のライバルであり、後に仲間となる高橋啓介の車を再現したマツダ アンフィニRX-7(FD3S)1991年式です。オーナーは所有歴7年で、連載当時からリアルタイムで作品を読んでいたといいます。『頭文字D』にハマったきっかけを聞かれると、父親が日産 スカイラインGT-R、通称“ハコスカGT-R”に乗っていたのに興味がなく、むしろ車が好きじゃなかったと語るオーナー。しかし『頭文字D』を読んで高橋啓介の“GT-R嫌い”に自身と通ずる部分を感じて共感したことがきっかけだと話しました。

現在の車のイメージはアニメ版、原作だと2巻をイメージ。実際にMAZDASPEED製のホイールとリアウイングでカスタムしています。さらにチーム名の「赤城レッドサンズ」や車体横のステッカーは全て自作するなどのこだわりを見せました。現在は車の健康状態を考えてエンジンは通常の状態のままにしていると語ったオーナーは、将来的には350馬力くらいにしようと考えているといいます。その理由は「中里のGT-Rと啓介がバトルしたときが340馬力って表明されているので」とファンらしいこだわりを語りました。

■「実は新劇場版で…」アニメ作品と驚きの深い関わり マツダ サバンナRX-7(FC3S)

『頭文字D』に登場するキャラクター、高橋涼介が乗るマツダ サバンナRX-7(FC3S) 日テレNEWS NNN

続いて紹介されたのは、高橋啓介の兄で「赤城レッドサンズ」を率いる高橋涼介の車を再現したマツダ サバンナRX-7(FC3S)1989年式です。オーナーは初めて買った車がこの車だといいます。実はこの車と新劇場版『頭文字D』には深い関わりがあるそうで、「新劇場版の方なんですけど、この車の音でFCの音録りをしたのを購入した後に知って」と、驚きの事実を明かしました。

再現には、原作の11巻に登場する高橋涼介と須藤京一とのバトルの場面を意識したそうで「買う前から乗るなら絶対RSワタナベ製のホイール」と決めていたといいます。また内装は、あえてボディーと同色で、インパネ類やシフトブーツも自分で裁縫するなど、こだわりを見せました。

■「4灯テールランプ」に恋したオーナー 日産 スカイラインGT-R(BNR32)

『頭文字D』登場キャラクター、中里毅が乗る日産 スカイラインGT-R(BNR32) 日テレNEWS NNN

最後に紹介されたのは、『妙義ナイトキッズ』ナンバーワン、中里毅の日産 スカイラインGT-R(BNR32)1991年式です。こちらのオーナーは2台目に紹介されたマツダ アンフィニRX-7(FD3S)のオーナーの妻。こちらのオーナーはもともと『頭文字D』にハマる前に「小さいとき32 GT-Rの4灯テールランプを見てかっこいい」と思い、その後原作を読んで好きになったことがきっかけと話しました。

そのため、あくまでも再現のカスタムは自作のステッカーのみでホイールや内装は自分好みに。土屋さんも「内装は好みでいい。自分の空間だから好みでいいんだよ」とコメントしていました。

(8月23日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)