バイク女子が挑む伝説の名車!スズキ「KATANA」の鋭い切れ味に「怖いけど楽しい!」158cmライダーでも乗りこなせる理由 〜高梨はづきのきおくきろく。〜
レースで磨かれた技術とネオレトロの融合
皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです!
本日の「きおくきろく。」はスズキのネオレトロスポーツ、「KATANA(刀/カタナ)」をお届けしていくよ。

スズキのネオレトロスポーツバイク「KATANA」に試乗したよ!(筆者:高梨はづき)
スズキのネオレトロスポーツバイク「KATANA」に試乗したよ!(筆者:高梨はづき)【画像】令和に蘇ったスズキの名車に女性ライダーがチャレンジ!! スズキ「KATANA」と高梨はづきさんを画像で見る(24枚)
“刀”という名前にふさわしい、ひと目で心を奪う鋭いデザイン。走り出せば、その奥にはGSX-R1000直系のレーシングDNAが脈打っている! 美しさと獰猛さ、両方を抱えた一台なんだ。
ベースモデルになったのがスズキのストリートファイター「GSX-S1000」。実はその心臓部は、スーパースポーツモデル「GSX-R1000」用のエンジン(2005年〜2008年の通称“K5/K6”と呼ばれるものらしい)をストリート向けにリセッティングしたもの。
つまりレースで磨かれた技術を日常に落とし込んだのがGSX-S1000で、その派生モデルがKATANAなんだよ。
だからこそ“見た目はレトロ、走りは現代スポーツ”という独特な立ち位置を持っているんだね。
まずは見た目からチェック!
一目でカタナとわかる独特なフォルム。切り込みを入れたような鋭いフロントカウルやV字型のような燃料タンクにより、横から見たときのシャープなラインはまさに“刀”を連想させる。テールランプも尖ったデザインで統一感あってかっこいい。

スズキ「KATANA」。コンパクトでスタイリッシュなテールランプが、刀らしいシャープな後ろ姿を演出
スズキ「KATANA」。コンパクトでスタイリッシュなテールランプが、刀らしいシャープな後ろ姿を演出フロントライトは今では珍しい角型。丸目が主流だった時代に、このシャープな造形を投入した初代カタナ(GSX1100S KATANA/1981年)は当時の常識を覆した存在だったんだ。日本刀をモチーフにした独創的なデザインと、世界最速クラスの性能を兼ね備えていたからこそ「伝説の名車」として扱われているんだよ。
ちなみに、このカタナをデザインしたのはドイツのチーム。海外市場で“日本らしさ”を表現するため、名前もそのまま“KATANA”を採用したんだとか。1980年の初代から変わらず、無駄を削ぎ落とした鋭いフォルムは今もなお多くの人の心を射止め続けているんだ。
では実際にまたがってみるよ。
シート高は825mm。身長158cmのわたしだと片足着地が限界だから両足で安定させるのは難しい。正直、最初は「これ大丈夫かな…?」と不安になった。でも片足に体重をのせて「せーの!」と起こしてみると、意外と安定して起こすことができてホッとした。

スズキ「KATANA」に跨る筆者(高梨はづき)。シート高820mm。身長158cmの筆者でも片側つま先で支えられ、車重215kgもグイッと起こせば安定
スズキ「KATANA」に跨る筆者(高梨はづき)。シート高820mm。身長158cmの筆者でも片側つま先で支えられ、車重215kgもグイッと起こせば安定車重は215kgあるのに、立ち上げた時の手応えは想像よりも優しく、小柄ライダーでも扱えそうだと感じたよ。
ポジションはほんのり前傾になるけど、スーパースポーツのように“首が上がらなくて痛い”姿勢ではないから、長距離も我慢せずに乗れそう。女性でも構えすぎずに挑戦できるバイクだと思った。
エンジンを始動するため、イグニッションキーを回すとまずメーター演出がお出迎え。スズキのロゴから“刀”の文字が切り込まれて出てくるのは粋でかっこいい!
そしていざ発進。クラッチを握ってアクセルを少しひねった瞬間、「ブワンッ!」と勢いよく前に出て、思わず冷や汗……。ほんの少しの操作で軽々6000回転まで吹け上がってしまうレスポンスは、 “怖い!”よりも、“わぁ、すごい!”という驚きが勝った。
慣れてしまうとその切れ味がクセになって、刀を振り抜いたようなスパッとした加速に思わず笑顔になってしまう。大排気量に不慣れな私でも、「怖いけど楽しい!」に変わっていく瞬間だったよ。
街中を走ると、大きくて重そうに見えるのに羽が生えたみたいに軽快。ローRPMアシスト(低回転域でエンストしにくくする機能)のおかげで、渋滞中や発進時でも安心して扱えた。

スズキ「KATANA」に乗る筆者(高梨はづき)。小柄な女性でも乗れば羽が生えたような快適性と俊敏性
スズキ「KATANA」に乗る筆者(高梨はづき)。小柄な女性でも乗れば羽が生えたような快適性と俊敏性最初は“ストップ&ゴーが大変そう……”と思っていたのに、実際はラクすぎて「疑ってごめんなさい」と心の中で謝ったくらい。
スタートダッシュは本当に俊敏で、気を抜くと前輪が浮きそうなほどパワフル。体をしっかり預けないと振り落とされそうになるけど、その緊張感すら楽しい。女性ライダーにとっては「ちょっと怖いけど挑戦してみたい!」と思えるスパイスになるはず。
撮影後、編集部の人から「最新のカタナはライドバイワイヤーだから、違和感を感じる人もいるかもね」と教えてもらった。調べてみると、2022年のマイナーチェンジでワイヤー式から電子制御式に変わっていたんだ。
以前は右手の操作がそのままスロットルに直結していたけど、今はセンサーを通してECUが制御する仕組み。だから「ラグがある」と感じる人もいれば、「思ったより開く」と感じる人もいるみたい。
ただし、万が一システムに不具合が出てもフェイルセーフ機能が作動してエンジン出力を抑えたり停止したりするから、暴走することはないんだって。むしろ電子制御になったことでライディングモードやクイックシフターが使えるようになり、総合的には扱いやすさが向上している。
クラッチを握らずシフト操作できるクイックシフターは、街乗りや峠道で本当に助かる機能。女性の手でも疲れにくいのは嬉しいポイントだと思う。足だけで咄嗟にシフトできるのは、一度体験すると戻れない快適さだよ。

タンク容量12L。エッジの効いたデザインとニーグリップしやすい形状で、走りを支える
タンク容量12L。エッジの効いたデザインとニーグリップしやすい形状で、走りを支えるタンク容量は12L。長距離ツーリング派には少し物足りないかもしれないけど、街乗り中心なら必要十分。むしろ軽快さと俊敏さが魅力だから、タンク容量以上の満足度を感じられると思う。
往年の伝説を知る世代には懐かしさを、初めて出会う世代には新鮮な驚きを与えてくれるKATANA。
“見た目に惚れて、走りに惚れ直す”。都市のざわめきの中を駆け抜けると、刃のようなシルエットが一本の鋭い線を描く。またがった瞬間、ライダーの心を研ぎ澄ませてくれる。
小柄なわたしでも「ちょっと勇気を出せば乗れる」安心感があり、同時に「乗りこなしたい!」と思わせる刺激もくれる。女性ライダーにとっても挑戦しがいのある1台だと思ったよ。懐かしくて新しい。令和に蘇ったスズキの名車だね!
ということで本日はここまで! また8のつく日にお会いしましょ〜♪