「先生、アニメ化ですよ!」担当編集の喜びに「断ーーーる!」と叫んだ漫画家の真意は?アニメプロデューサーがとった行動にも注目【作者に聞く】

漫画家はアニメ化を反対。間髪入れずに断った!

「good!アフタヌーン」(講談社)で「峰家の双子は似ていない」が掲載された漫画家の高野准さん(@takano_66)。講談社が主催する「アフタヌーン四季賞」で数々の賞を受賞してきた高野さんが描く「おばけのマンガ家」は、担当編集者の話を一切聞かず「断ーーーる!!」と叫ぶ売れっ子漫画家の物語だ。

アニメ化を拒否する「おばけ」漫画家

漫画が売れて、アニメ化の申し入れが入った!

アニメ化に断固反対のおばけ先生

自分の目の届かないところで作品を扱われるのが許せない様子…

毎週締め切りがある週刊誌で、人間とは思えない速さで大作を描き続ける漫画家。読者からは「神!」と崇められているが、その正体は「神」ではなく「おばけ」だった。

今回のエピソードは、そんなおばけ先生の漫画にアニメ化の話が舞い込んできたというストーリー。おばけ先生はこだわりが強く、自分の作品を他人に任せたくないため、すべて自分が監修できるのであれば考えてもよいと言うのだが、アニメプロデューサーは「週刊連載作家にそんなことできるのか!?」と不安視する。

口のないおばけの感情表現

高野准さんによると、おばけ先生は寝なくてもよく、描くのも早い「スーパーマンガ家」だという。このキャラクターを描くうえでこだわった点について、高野さんは「おばけ先生には口がないので、目とかポーズとかで感情や性格がわかるように心がけて描いています」と語る。

怒っているときは目が吊り上がっていたり、悩んでいるときは伏せ目だったり、上の方を見ていたりする。「元人間」という設定なので、人間らしさを感じてほしいという。

特に高野さんのおすすめは、伏せ目のときにだけまつげがぴょこっと出る部分。「個人的にかわいいと思っているこだわりポイントです!」と話してくれた。

アニメ化の企画は、双方の合意のもとで実現するのか、それとも頓挫するのか。気になる顛末をぜひ読んでみてほしい。

取材協力:高野准(@takano_66)

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