不運のSC出動にマシントラブル。角田裕毅、苦難乗り越え9位久々入賞「一時はセーフティカーより遅かった……」“後輩”の表彰台も称賛

 ザントフールト・サーキットで開催されたF1第15戦オランダGPの決勝は大荒れの展開となったが、レッドブルの角田裕毅は混乱に乗じてポジションを上げることは叶わず9位。本人としても、これ以上のポジションアップは望めなかったと考えている。

 今年のオランダGPは接触やマシントラブルが頻発したことで、レース中に3度セーフティカーが出動する荒れた展開となった。

 セーフティカーが出動したタイミングでタイヤ交換を行ない、ピットロスを最小限に抑え、ポジションを上げていったドライバーが上位に食い込んでいった一方、角田は運に見放された。スタートでソフトタイヤを履いたこともあって最初のセーフティカー出動前に1回目のタイヤ交換を行ない、結果的にポジションを落とした他、2回目のセーフティカー先導中にはスロットル周りにトラブルを抱えた。

 最終的にメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリへのタイム加算ペナルティによって10番手から9位繰り上げとなった角田。レース展開が「全て自分に不利に働いた」と振り返る一方で、5月の第7戦エミリア・ロマーニャGP以来の入賞によって「今後の自信に繋がる」と語った。

「これ以上どこを改善できたのか、分かりません」

 レース後、角田はそう語った。

「全て揃っていたのに、その全てが自分に不利に働いた気がします。最初のセーフティカーは全く助けにならなかったですね。2度目のセーフティカーも同様です。僕が争っていたライバルたちは最終的に5位や6位でフィニッシュしました。それが全てを物語っています」

「最終スティントでも順位を上げようとしましたが、そういった問題が発生しました。ポイント獲得すら難しい状況でした。正直なところ、普段は9位なんて特別に感じません。しかしこれは今後の自信に繋がると思います。今回は本当に大変でした」

 角田はスロットルトラブルについて詳細を語ることを避けたものの、一時は市販車をベースとしたセーフティカーよりも遅かったと説明した。

Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

「具体的な詳細は言えませんが、セーフティカーが僕のマシンより速い瞬間があったことは確かです」と角田は言う。

「チームはダメージを最小限に抑える素晴らしい仕事をしてくれて、明らかに状況は改善しました。それでもマシンには何らかの問題があり、パフォーマンスが大きく低下しました。それでも僕らは(当時)11番手をキープできました。僕としては良い結果と言えます」

 なおオランダGP決勝では、角田が今年開幕2戦までレーシングブルズでコンビを組んだアイザック・ハジャーが3位表彰台を獲得した。ハジャーは予選で手にした4番手をレースを通して守り抜き、2番手を走っていたマクラーレンのランド・ノリスがトラブルによりリタイアとなったことで3位に浮上して表彰台にたどり着いた。

 今年がF1デビューのハジャーとしてはこれがF1初表彰台。角田としては“後輩”に先を越された形となったが、元チームメイト、そして古巣でもあるレーシングブルズの活躍を称賛した。

「VCARB(レーシングブルズ)の活躍は本当に素晴らしいと思います」と角田は言う。

「昨年からオフシーズンにかけて膨大な努力が注がれました。僕が予選で初めて走った時に、あのマシンの性能の高さをハッキリと感じました。アップデートを重ねても安定したパフォーマンスを発揮できるんです」

「(チームが本拠地を置くイタリア・)ファエンツァのVCARBが好調なのは嬉しい限りです。アイザックに関してもです。今週末はおそらく簡単ではなかったと思いますが、最大限のパフォーマンスを引き出して表彰台を掴みました。彼とVCARBに、心からの祝福を送りたいと思います」

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