“韓国ソウルミュージックの父”と呼ばれた歌手のパク・インスが世を去った。パク・インスは18日、ソウル市内の大学病院で入院治療を受けていた中、肺炎により死去。享年78歳。アルツハイマー病とパーキンソン病、膵臓がんなどで長い闘病の末に生を終えた。シン・ジュンヒョンが作詞・作曲した70年代のヒット曲「春の雨」を歌ったパク・インスは、独特な歌唱法で爆発的な人気を誇り、“韓国初のソウル歌手”という評価を得た。1990年代中盤に健康が悪化してステージを離れた彼は、2002年に膵臓がんの手術を受け、低血糖ショックによる脳損傷で短期記憶喪失症を患った。2012年にKBS 1TV「人間劇場」を通じて京畿道(キョンギド)のある介護医療院で闘病中だった近況を公開し、妻と離婚から37年ぶりに再会して話題を集めた。同年、公演のステージに上がってファンと会ったが、数年前から再び闘病生活を始めていたことが知られている。告別式はソウル永登浦(ヨンドゥンポ)病院葬儀場に設けられ、出棺は20日午前6時に予定されている。

写真=SBS「おはよう朝鮮」放送画面キャプチャー