【REPORT】iKON ジナン、除隊後初の日本ソロツアーで涙…ジュネとのコラボステージ&MCも大盛り上がり

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8月29日、iKONのジナンの帰りを待ち侘びていたiKONIC(ファンの名称)の想いを受け、ステージで涙を流した彼の姿がそこにあった。
「JAY 207 2025 JAPAN TOUR」は横浜と大阪の2ヶ所で開催され、除隊後に初めてリリースしたソロアルバム「207」のパフォーマンスも日本で初めて披露された。スペシャルゲストとして参加したメンバーのジュネとのコラボレーションや、客席でのファンとの交流も。笑いと涙、様々な感情が詰まった、そしてジナンのiKONICへの想いが詰まった「JAY 207 2025 JAPAN TOUR」at KT Zepp Yokohamaのレポートをお届け。
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真っ赤な照明で会場を激しく照らし、まるでペンライトの赤色と呼応をするように重厚な音楽でスタート。妖艶な雰囲気で、大人っぽいシースルーのインナーとエレガントなスーツに身を包んだジナンは最新のソロアルバム「207」のタイトル曲「OBEY」を披露。切ないメロディで落ち着いた雰囲気の「Friend Zone」を歌った後、初めて彼が語りかけた。「日本が暑いのか、ここが暑いのか……いや、みんなの情熱が熱いのかな?」すでに観客の盛り上がりを強く感じていたジナンだった。
iKONICに久々の挨拶をした後、「月が綺麗ですね」とつぶやく。入隊前のソロ曲「BLUE MOON」へ繋がる言葉だった。幻想的な背景に、しなやかな手の動きが特徴的な舞いで、世界観へグッと引き込まれた。その後、アップテンポで、足のステップが軽やかな振付の曲「PARADISE」へ続く。iKONICの心を弾ませる一曲だ。
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一度ステージを退場したあと、天使と悪魔の装いをしたふたりのジナンが登場する映像が流しだされる。かわいらしいジナン、セクシーでかっこいいジナン、両極端の性格をしたふたりだ。「MBTIは?」という質問に、天使なジナンは「CUTE」、悪魔なジナンは「SEXY」など、次々と答えているふたりのジナン。盛りだくさんな内容に歓声が止まず、本人がいないながらもiKONICは大満足な時間だった。
明るく煌びやかなシャツで再度登場した彼は、透き通るような美声で「Angel」「When it's raining」を歌い上げた。その後、「One Dance」では客席に降り、iKONICと手でハートを作ったり握手をしたり、交流を楽しんだ。
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「WAIT FOR YOU」では途中、歌うことが困難になる程、ジナンの涙が流れた。入隊前にiKONICを想いながら作られた曲だという。入隊直前のiKONICとの別れ……そして、長い間待っていてくれたiKONICの姿を思うと、あまりにも多くの感情が溢れ出てしまったのではないのだろうか。客席からもすすり泣く音が聞こえ、iKONICにとっても忘れられない瞬間となった。
もうスペシャルゲストの存在を会場全ての人が認識しているのにもかかわらず、ジナンがいたずらっぽく「韓国からすごい歌手が来てくれましたよ!? え……みんなもう知ってるの!?」とiKONICを煽る。満足そうな笑みで一度ステージを後にしたジナン。
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ギターを持ったジュネの登場で、会場は沸き上がる。エレキギターでファンキーな音色を奏でながらスタートし、「Feel Lost」を歌い上げた。続く「Painful」では、先ほどとは打って変わって切ない曲調。重厚なサビでは力強いボーカルでファンを釘付けにした。歌で魅せる、声で魅せるとはこういうことなのか、と有無を言わさず唸らせる姿だった。
久々のジナンとジュネによるMCは、まるでコントのように笑いが途絶えなかった。ジナンもそれを確信して「まぁ、僕たちギャグコンビだからね!」と安心した表情でコメント。ジュネの近況を聞いたり、ジュネが主演を務めるドラマや、9月15日でiKONがデビュー10周年であることを話題にした。
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その後、「AIRPLANE」と「MY TYPE」をふたりで歌い上げる。誰しもがこのふたりでのパフォーマンスを待ちわびていたのではないだろうか。まるで家族のような息の合った歌声で、iKONICに見守られながらステージを温かい空気で満たしていった。ジュネがステージを後にし、「他のメンバーにも会いたくなって、涙が出そう」とジナンはコメントした。
ジナンから「iKONの曲を聞きたい人もいると思うので、準備しました!」と嬉しい発表が。しんみりしていた空気が、一気にボルテージを上げていく。ダンスナンバー「RHYTHM TA」ではリズム良く、体をウェーブで揺らす振付が特徴だ。気づくと、会場の誰もがリズムに合わせて手を上げ下げしていた。「B-DAY」では、イヤモニを外して歓声を直に聞きにいくジナンの姿が。会場のテンションは最高潮となり、途中からジュネも再度登場。
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iKONに「衰退」という言葉などない。そう確信するようなステージだった。ジナンとジュネだけでも、ステージにまるでメンバー全員がいるような、圧倒的なカリスマと、iKONICと一体になるパワーが感じられた。きっと人生で一度もダンスをしたことがない人でも、つい体が動き出してしまうような、強いパワーがそこにはあった。
「(急に現れたジュネに対して)やっぱりジュネ暇だったのかな?」と、またいたずらなようにジナンがコメント。「皆さんどうですか? 最高ですか?」と観客の反応を噛みしめるように再確認し、「ひとりでもステージを埋められるように、まるでiKON全員がいるようなステージになるように、たくさん頑張って準備しました。そろそろ最後のステージです。いや、みんなもう最後じゃないってわかってるでしょう?」と、長年アンコールを経験してきたiKONICに笑いながら伝えた。
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新ソロアルバムの先行リリース曲「We Can't Explain」と「Title」を歌い上げ、ステージを去ったあと「キム・ジナン! キム・ジナン!」と安定のアンコールが鳴りやまない。iKONの「DUMB AND DUMBER」でダンサーと共に激しい振付を披露し、会場は再び最高潮へ。観客に歌唱を促す様子も見られ、間違いなくiKONICとジナンは一体となっていた。
ファンの心に余韻を残しながらも、誰もが満足感に満ちた表情をしているのを確認し、ジナンはステージをあとにした。
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