
映画「君の声を聴かせて」がいよいよ日本で公開! 本日(28日)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われたジャパンプレミアに、主演のホン・ギョン、ノ・ユンソ、IZ*ONE出身キム・ミンジュが登壇した。ホン・ギョンとノ・ユンソは、登壇するや否やファンで埋め尽くされた劇場に感動。「このように劇場いっぱいに、観客席を埋め尽くしてくれてありがとうございます」と伝え、感謝の気持ちを示した。キム・ミンジュは、今回の舞台挨拶がIZ*ONEが活動終了して以降、初めての日本での公式スケジュールとなる。彼女は「以前まではIZ*ONEとしての活動のためによく日本に来ていたのですが、久しぶりに来日することができて、とても嬉しく思っています。いつもファンの皆さんが待っていてくださって、その気持ちに感謝しています」と笑顔を見せた。また、登壇時にサンダルの紐がほどけてしまったことに触れながら、「久しぶりなのでかっこよく素敵に登場したかったのですが……すみません」とはにかむ場面も。可愛らしい姿もまた、会場の空気を和ませた。ホン・ギョンは舞台挨拶で初来日したことについて「元々日本の映画がとても好きで、好きな監督や俳優さんがたくさんいます。今回自分の作品を通じて日本に来ることができてとても嬉しいですし、大好きな都市である東京に来られたことも大変嬉しく思っています」と感想を伝えた。さらに、「先ほどはテンションが上がりすぎて叫んでしまって、すみませんでした」と登場時のお茶目な姿にも言及して笑いを誘った。ノ・ユンソは、「先週衝動的に福岡に行きました」とフットワークの軽い一面を明らかに。「1週間ぶりにこうして東京に、自分の出演作と一緒に来ることができて本当に嬉しく思います。仕事でこうしてまた日本に来ていることを不思議に思っていますし、皆さんにはぜひこの映画を楽しんでいただけたらと思います」と、感慨深い思いを伝えた。今作が7年ぶりの新作となるチョ・ソンホ監督からは、キャスティング秘話も語られた。彼は「皆さん、映画を観てもらえるとわかると思いますが、誰が見てもヨンジュン、誰が見てもヨルム、誰が見てもガウルでした」と強調し、「このシナリオを描いている時には、特定の誰かをイメージすることはありませんでした。キャラクターと年齢が近い俳優が望ましいなというぐらいの気持ちでキャスティングを始めたのですが、資料で見た時に3人がまさに私の頭の中で思い描いていたヨンジュンであり、ヨルムであり、ガウルなのだと思ったんです」と振り返った。実際にキャラクターを演じた3人からは、役作りに関するエピソードも語られた。ホン・ギョンは「この作品は初めて恋に落ちる時の物語を描いているのですが、誰もが人生において一目ぼれというものを経験すると思います」と前置きし、「その時に感じた初めてのときめきや緊張感を表現しようと思いました」と、ヨンジュンを演じる上で心がけたことを明らかにした。ノ・ユンソは常に自分よりも妹を優先する献身的な姉という役どころについて「自分を押し殺しているという意識はなかったんです。両親は離れて暮らしていて、妹が国家代表という大きな夢を持っていて……私がヨルムでも同じように行動したと思います。ですので、目の前の現実的な問題を1つずつ解決していこう思いでヨルムを演じさせていただきました」と振り返った。彼女はさらに、「その過程の中で、ヨルムという人間の人生にヨンジュンが入ってくる。そこでまた成長していく、というストーリーが描かれているのだと思いました」とし、キャラクターを取り巻く繊細な感情や背景を分析した。水泳の国家代表候補という役どころでありながら、水泳はまったくの未経験だったというキム・ミンジュ。そんな彼女は「実は、最初に台本を読んだ時に私とガウルの性格がよく似ていると思いました」と伝え、「それだけに、ガウルというキャラクターを表現したいという気持ちが強くて、水泳を頑張ろうと思えました。練習はとても大変でしたが、先生と楽しく練習をする過程で、ガウルの夢にも近づけたと思います」と振り返った。作品の肝となる手話によるコミュニケーションに関する話も。3人は2~3ヶ月にわたって手話を習得し、撮影に臨んだという。特に、ノ・ユンソは「手話はとても美しい言葉なのだと思いました」と一言。「最初はプレッシャーを感じていたのですが、思っていた以上に手話を学ぶのが楽しかったんです。非言語的な表現なので、その分表情を読み取るということが演技をしていくうえでも大きな学びになりました」と、貴重な体験であったことを強調した。そんな彼女は、観客席のファンと手話でやりとりも。MCから「もう沁みついているんですね」と感心されると、思わず照れ笑いを浮かべた。最後には、ホン・ギョンが代表してファンへのメッセージを語った。彼は「この映画は、自分自身の気持ちをより深く見ることができる映画だと、僕は自信を持って言えます。ぜひ楽しんでください」と改めてファンに伝え、「日常の中に音があることが当たり前ではないという世界に触れ、それによって登場人物たちの心をより深く覗き込むことができる映画です。こうして劇場に来てくださったので、とにかく、ひたすらこの作品を楽しんでいただけたら光栄です」と笑顔を見せた。「君の声を聴かせて」は9月26日より、日本全国で公開される。
■作品情報
「君の声を聴かせて」
9月26日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
<監督>
チョ・ソンホ「エンドレス 繰り返される悪夢」
<出演>
ホン・ギョン「潔白」「コメント部隊」「悪鬼」「弱いヒーロー Class 1」
ノ・ユンソ「20世紀少女」「私たちのブルース」「イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~」
キム・ミンジュ「禁婚令:朝鮮婚姻禁止令」「コネクション」「アンダーカバーハイスクール」
オリジナル映画:「聴説」(プロデュース:ペギー・チャオ / 監督:チェン・フェンフェン)
2024年 / 韓国 / 韓国語 / 原題:청설(英題:Hear Me : Our Summer)カラー / 1:1.85 / 109分 / 5.1ch / 字幕翻訳:福留友子 / 映倫:G
提供:KDDI
配給:日活 / KDDI
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<ストーリー>
大学を卒業したもののやりたいことが見つからず、就職する気になれないヨンジュン(ホン・ギョン)。しかたなく両親が営む弁当屋の配達を手伝うことになった彼は、配達先のプールで手話を使って話すヨルム(ノ・ユンソ)に出会い、一目惚れする。大学時代に習った手話を駆使してなんとかヨルムに近づこうとするヨンジュンだが、ヨルムは聴覚障がい者の水泳グループに所属し、オリンピックを目指す妹ガウル(キム・ミンジュ)の夢を叶えるため、忙しい毎日を送っていて……。
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