どんな名曲であっても、どのように伝えられるかによって異なる結果を生み出す。熾烈なK-POPのマーケティング市場で際立つアイドルたちの異色のプロモーションをまとめてみた。最近話題になった異色マーケティングとしては、TOMORROW X TOGETHERのボムギュのソロミックステープ「Panic」がある。ボムギュは体験型展示「暗闇の中の対話」とのコラボレーションを通じて“暗黒の中の聴音”という独特な音楽鑑賞イベントを開催した。聴覚、触覚、嗅覚の立体的な経験を通じて、アルバムの主要メッセージである“暗闇の中に閉じ込められた人々への慰労”に没入させた。またボムギュは本人が好む“アナログ感性”を活用し、大型ショッピングモールと書店内に「Panic」の聴音ゾーンを設けた。KYOBO文庫のHot Tracksの11個の売場とStarfield スウォンの「VINYL」に設けられた聴音ゾーンでは「Panic」の音源とボムギュの特別な音声メッセージが楽しめる。特に「VINYL」では「Panic」の音源が盛り込まれたバイニルがターンテーブルで鑑賞でき、ボムギュが慰労の意味を盛り込んで直接準備した9つのおすすめLPも一緒に楽しめた。最近アナログトレンドが流行ったことと重なって成功的なプロモーションと評価されている。NCT WISHはキーリング形態のアルバムで“Gen Z”感性を狙った。彼らは自体キャラクター“ウィーチュー”を活用、デビューシングル「WISH」はぬいぐるみに、1stミニアルバム「Steady」はたまごっち形態のカメラに作った。CDをNFC(近距離無線通信)チップに代替して、アルバムを実用度の高いグッズ化にしたのだ。高い実用性を誇る“ウィーチュー”は1020世代が密集した場所で最小一度くらいは目にするアイテムと呼ばれる。

写真=BIGHIT MUSIC、SMエンターテインメント、STARSHIPエンターテインメント
彼らの“Z世代感性”はコンテンツの公開方式でも際立った。学生コンセプトだったミニアルバム「Steady」は、家庭通信文の形でコンテンツを公開し、10代の学生たちの間で流行るインターネットミームをパロディーする方式でプロモーションを展開し、関心を浴びた。
IVEはダンスカバーに限定されていたアイドルのチャレンジマーケティングの壁を壊した。彼女たちは3rd EP「IVE EMPATHY」の先行公開曲「REBEL HEART」で、バンドチャレンジを披露した。10CM、ソラン、ユ・ダビンバンド、ソ・スビン、チョン・セウン、キム・ボア、Day Break、イム・ダミ、Touched、Dragon Pony、LUCY、屋上月光(OKDAL)など多様なアーティストたちが自分だけのスタイルで曲を再解釈し、話題を集めた。IVEのファンは「REBEL HEART」を多彩に楽しめてよかったという感想を、各バンドのファンはIVEのステージだけでなく、歌自体に関心を持つようになったというレビューを多数残した。RIIZEは5月19日の1stフルアルバム「ODYSSEY」発売を控えて、史上最大規模のプロモーショを予告。アルバム発売前の5月14日にオンライン、15日からオフラインですべてのトラックを映像で視聴することができる。アルバムの全ての楽曲が映像化された約40分の映像「RIIZE PREMIERE」が5月14日午後8時、WeverseのRIIZEコミュニティを通じて公開された後、15日から18日まで映画館で様々なイベントと共に上映される。韓国だけでなく、韓国、中国、日本、タイの4ヶ国27館で公開するという大々的なプロモーションで期待を高めている。